【速報】元妻が意見陳述「ちゃんと証拠を見て判断して頂きたい」“紀州のドン・ファン”殺害の裁判結審 弁護側の無罪主張に対し、検察側は無期懲役を求刑
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われた元妻の裁判員裁判で、検察側が無期懲役を求刑する一方、弁護側が改めて無罪を主張し裁判は結審しました。 最終陳述で元妻は、「ちゃんと証拠を見て判断して頂きたいです。よろしくお願いします」と訴えました。 須藤早貴被告(28)は2018年、和歌山県田辺市の自宅で、夫だった野崎幸助さん(当時77)に何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ殺害したとされています。 須藤被告は9月に行われた初公判で「私は社長(=野崎さん)を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。 犯行を示す直接的な証拠がない中、検察側は「莫大な遺産目当ての殺人」だったとして、知人とのグループチャット上のやりとりなどの状況証拠を提出しました。さらに、覚醒剤の“密売人”とされる男や野崎さんが経営していた会社の経営者ら関係者28人が証言台に立ち、密売人とされる男が須藤被告とみられる女性に覚醒剤を販売したことや、野崎さんが殺害される直前に須藤被告と“離婚”したがっていたことが明らかになりました。 一方、須藤被告は3日間にわたる被告人質問で、「普通の愛し合って結婚するとは違う」「離婚するならどうぞって感じですし」「遺産目当てということは誰にも隠してない」などと語り、『遺産目当ての殺人』という検察側の主張を真っ向から否定。覚醒剤についても、「社長から『覚せい剤を買ってきてくれませんか?』と頼まれた」と話していました。 18日の検察側の論告求刑で、検察は「第三者が侵入した形跡はなく、覚醒剤を摂取させたのは被告人以外に考えられず、遺産が目的だったことは明らか。本件が殺人事件であり、被告人が犯人であることが優に認められる」と指摘。その上で、「1か月前から準備して殺害を実行するなど計画性のある犯行で、命や財産を奪われた結果は重大」として、須藤被告に無期懲役を求刑しました。 一方の弁護側は最終弁論で、検察側の立証について「(覚醒剤を)どうやって飲ませたかも明らかになっていない」などと指摘し、「怪しいと思わせる証拠がいくつか出てきたが、(被告人が犯人で)間違いないと言える証拠はない」と改めて無罪を主張しました。 双方の主張が真っ向から対立する中、裁判官と裁判員はどのような判断を示すのか。 判決は12月12日に言い渡されます。
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