大型補強も低調なアトレティコ、ベティスに敗れて今季ラ・リーガ初黒星…ここ5試合で3敗目と泥沼にはまる
27日のラ・リーガ第11節、アトレティコ・マドリーは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦を0-1で落とした。 ミッドウィーク、リール戦を1-3で落としてチャンピオンズリーグ2連敗を喫したアトレティコ。ラ・リーガで勝利を取り戻したいところだったが、この試合でも低調ぶりは変わらなかった。いや、チーム状態はもうどん底に近いのかもしれない。 アトレティコはキックオフから4分後に失点。左サイドを抜け出したアブデのクロスが、クリアしようとしたヒメネスのオウンゴールを誘発した。 アトレティコはその後、ボールを保持して攻撃に出ようとしたが、ビルドアップがまったく機能せず、速攻を仕掛けるベティスの決定機を許していく。0-2とされず前半を終えたのは、アブデのシュートがバーに直撃し、ヴィトール・ロケがボレーを打ち損ねるなど、ベティスが最後の詰めで精度を欠いたためにほかならなかった。 ハーフタイム、シメオネ監督はレイニウドとギャラガーを下げてスルロットとガランを投入。迎えた後半、アトレティコは少しだけパフォーマンスを向上させ、ポゼッション率を引き上げるものの(むしろ前半より劣悪なプレーをする方が難しい)、それでも明確な決定機を迎えるには至らない。65分にフォルナルスのバー直撃のシュートを許すなど、速攻を仕掛けるベティスの方がずっとゴールに近かった。 アトレティコは80分、セットプレーの流れから途中出場のアンヘル・コレアがシュートを打つも、これは左ポストに直撃。さらに85分にはフリアン・アルバレスのサイドからのFKにA・コレアが頭で合わせたが、こちらはバーに当たっている。終盤となり、ようやく惜しい場面をつくったアトレティコだが、同点ゴールを奪うまでには至らず、1点ビハインドのまま試合終了のホイッスルを迎えた。 今季ラ・リーガ初黒星で、成績を5勝5分け1敗としたアトレティコは、ビジャレアルに抜かれて順位を4位に落とした(首位バルセロナとは勝ち点10差)。今夏、1億8500万ユーロとラ・リーガで最も多くの補強費を投じ、フリアン・アルバレス、ギャラガー、スルロットらを獲得したアトレティコだが、ここ5試合の成績は1勝1分け3敗と調子は上がるどころか落ち続けている。