【写真：産経新聞社】

　昨季は、屈辱の2年連続Bクラスに沈んだ読売ジャイアンツ。復権を目指す今季は、阿部慎之助新監督が就任。現在はやや調子を落としているが、一時はリーグ首位に立つなど、強豪復活の気配が漂う。中でも、ルーキーや移籍組など新戦力の活躍が際立っている。今回は、今シーズンの巨人で躍動している新戦力を紹介したい。

西舘勇陽

【写真：産経新聞社】

投打：右投右打 身長／体重：185cm／79kg 生年月日：2002年3月11日 経歴：花巻東高 - 中央大 ドラフト：2023年ドラフト1位 　ドラフト1位ルーキーの西舘勇陽。プロ1年目からその実力を遺憾なく発揮している。 　花巻東高では、甲子園に3回出場。3年夏の岩手県大会では、佐々木朗希（現：ロッテ）を擁する大船渡高を下し、甲子園出場を決めた。 　進学先の中央大でも3年秋にベストナインを受賞するなど優れた結果を残し続け、2023年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した。 　即戦力として期待された今季は、いきなり開幕一軍入り。開幕戦では3点リードの7回にプロ初登板を果たし、1イニングを三者凡退に抑えてみせた。 　翌30日にはピンチの場面で連投となったが、ここも無失点に抑える投球。その後も快投を続け、開幕から10試合連続ホールド・無失点を記録した。 　4月26日のDeNA戦でプロ初失点・初黒星を喫して以降は不安定な投球も見られるが、5月26日の阪神戦ではプロ初勝利もマークした。 　強力なリリーフ陣の一角として奮闘する西舘。ルーキーとはいえ、その存在は日々大きくなりつつある。