シンクレア ジョセフ孝ノ助(西武育成1位) 「徳島入団半年」でドラフト指名!「将来は菊池雄星のような投手に」
今年のドラフト会議で西武から育成1位指名を受けたシンクレア ジョセフ 孝ノ助投手(徳島インディゴソックス)。アメリカの大学から徳島に入団し、NPB入りを決めた異色の逆輸入の投手である。 【動画】シンクレア ジョセフ 孝ノ助のピッチングが迫力満点だった!! もともとメジャーを目指していたシンクレアだが、高校で指名漏れ、短大から強豪大学を目指すも叶わず、メジャーの夢は遠ざかっていた。そこで大学卒業を機に次の夢であるNPBを目指してインディゴソックスの門をたたいたのだった。
監督を質問攻め
シンクレアがインディゴソックスに入団したのは、今年の5月。すでにシーズン中だ。他の選手はキャンプイン、オープン戦を経て、じゅうぶんなトレーニングを積んでいた。 「インディゴソックスのみんなは、NPB入るっていう目標で動いていたんで、溶け込みやすかったです。みんなレベルが高くて、刺激し合って競争している。いい練習環境だなって思いました」 NPB入りを目指して、シンクレアは積極的にチーム首脳陣とコミュニケーションをとって自ら成長のカギを探した。 「監督の岡本(哲司)さんがNPB複数の球団で二軍監督をされてる方なんで、どんどん質問させてもらいました。あの、僕、質問するのが好きなんで(笑)。身体の動かし方などいろんなことを学ぶことができたので、すごいいい時間だったかなと思います」 まず、シンクレアはピッチングスタイルを変えた。 「大学時代は、四球でランナーが溜まって、一発や長打を打たれるみたいな感じが多かったんです。徳島ではとにかくど真ん中でもいいからストライクをいっぱい投げようっていう気持ちで投げるようにしました。三振狙うっていうよりは、打たせていかに簡単に3つのアウトを取れるかを意識していました」 そのためにフォームの修正に取り組んだ。 「足を上げてから初動の方向を変えました。右足をあげた時、体が三塁側に残ったり、きれいにホームに向かって沈むことを意識しました。それまでは腕が変に抜ける事が多かったんですけど、ちゃんとリリースが安定して、ミスするにも幅が狭くなりました」 得意としていたスライダー、ツーシームも使い分けを行った。 「四国アイランドリーグは左打者が多かったので、いろいろ使っていましたね。打者の肩口から入るようなスライダーを投げたり、真ん中から外へ逃げるスライダーを使っていました。 またツーシームは特に左打者の手の近くに投げることができるか、挑みました。真ん中に向けて投げると、ストライクに見えるので、有効的です。右打者にとっては逃げるボールになるんですけど、外角低めにチェンジアップのように逃げていく感じだったりで、たまにインコースにまっすぐ投げて、出し入れをしていました」