「タワマン文学」の立役者、小説家・麻布競馬場の創作の原動力は? 『スルミ presents トップジャム』
フリーアナウンサーの福田典子がパーソナリティを務める『スルミ presents トップジャム』。1月9日(木)の放送には、番組パートナーの株式会社スルミ 代表取締役CEOの石塚つばさ、ゲストには直木賞にもノミネートされた小説家で、タワマン文学というジャンルを切り開いた麻布競馬場が出演。Twitterで小説を書き始めたきっかけや、自身とってのタワマン文学、今後の展望などを語った。
麻布競馬場は、会社員をしながら、2021年頃よりTwitterでツリー形式で小説を投稿。それが話題となり、本にまとめた『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』がヒットを記録。2作目の『令和元年の人生ゲーム』は、第171回直木賞にノミネートされ、大きな話題を呼んだ。 「タワマン文学」というジャンルを切り拓いたとの呼び声も高い麻布競馬場。コロナ禍で実際に麻生競馬場の作品を読んでいたという番組パートナーの石塚の「自分にとってのタワマンとは何ですか?」との問いには、「平成的な幸せの象徴」と応えた。サラリーマンの給料ではタワマンに手が届かなくなってきたいま、いろんなことをすり減らして「それでもタワマンに住みたいか」という問いが突きつけられている、とも続けた。 また、ひとりで外食をすることが多いことを例に挙げ、店で知り合った「うっすら」した友達との広くて薄い人間関係も大事で、働き方もそれに通じると感じているという。1個の人生の形だけではなく、人生の方向性をいくつかにわけるのもあり、と話した。「人間同士や東京での生きづらさのなか、それでももがきながら生きていく人たちを書いていくのか」との質問に、「時代の空気の移り変わりが好きなので、ある意味、(小説には)時代を憑依させている感じも近いかもしれないですね」とコメントした。 最後に、福田から「これから書きたいことは何ですか」と訊かれると、「全共闘について書きたい」と即答。1960年代の終わりから1970年代初めに端を発した学生運動というムーブメントにいまの時代を重ねていると話し、過去を振り返ることが自分にとっては大事だと語った。
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