甲子園で完封した岡山学芸館の丹羽 知則投手

2024年も、残りあと10日を切った。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年岡山県大会の結果一覧 岡山県では岡山学芸館が春のリベンジを果たして、夏に5年ぶり3回目の優勝を果たし甲子園出場を決めた。春は初戦の2回戦で2対4で敗れていた関西と、夏の決勝で対戦。初回に1点を先制されたが、2回に2点を奪って逆転すると、中盤にも得点を重ねて4対3の1点差で競り勝った。春は先発して3回持たずに、2失点で降板していた丹羽 知則投手（3年）が、決勝では1点差で迎えた9回の1イニングを、3人で仕留めてリベンジを果たした。 夏甲子園では、初戦で聖カタリナ（愛媛）に1対0で勝利すると、2回戦では掛川西（静岡）相手に、丹羽が6安打完封劇。岡山学芸館が初めて甲子園で2勝を挙げた。3回戦で敗退して8強入りはならなかったが、沖田 幸大投手（3年）と丹羽の二枚看板が機能し、昨年8強入りのおかやま山陽に続き、岡山県勢が2年連続で夏甲子園2勝を挙げた。 倉敷商は意地をみせた1年でもあった。春は接戦を勝ち上がって優勝すると、中国大会では広陵（広島）に勝利するなど準優勝を収めた。夏こそ8強止まりだったが、秋は準優勝。夏11度甲子園出場の名門の力を見せてくれた。 こちらも夏甲子園11度出場の岡山東商にとっても、安定した1年だった。春は8強に進むと、夏も8強入り。秋は4強に食い込んだ。来年の活躍に期待したい。