大阪・御堂筋線の新型30000系車両公開 新たな車内照明も
時間帯に合わせて色が変わる照明
大阪・御堂筋線の新型30000系車両公開 新たな車内照明も THEPAGE大阪 編集・レポート:柳曽文隆
大阪市交通局は7日、御堂筋線に導入される新しい30000系車両の公開を大阪市住之江区の緑木検車場で行った。この車両では、時間帯に合わせて色が変わる照明や空気浄化装置などが設置されるなど、快適性向上をはかったものとなっている。同交通局は今年の10月ごろに運行開始予定と話している。
国内初となる「空気浄化装置」が配備
同交通局によると、すでに導入されている30000系をベースに「車内空間の快適性の向上」をコンセプトに改良を加えたという。全体的に白色の明るい配色となっているが、照明は時間帯によって、目に優しく集中しやすいといった効果が検証されている「さくら色」や「昼白色」といったものに変化するという。 また、通勤車両としては国内初となる「空気浄化装置」が配備された。これは、試験などのデータをもとに、鉄道車両用に新規開発したプラズマクラスター搭載のものだという。このほか、車内案内表示の大画面化なども施されている。
新幹線グリーン車と同等のシート
このほか、御堂筋線の特徴を考え、10~30分間すわっても快適な座りごこちを維持できる形状が施されたロングシートを開発。クッション性を向上した低反発素材が使われており、これは、新幹線グリーン車と同等のものとなっている。座席の足元には、通勤車両では初めての「足元照明」も採用されており、暗い箇所をなくすという安心感を生み出している。
女性専用車両は、これまでの利用者へのアンケート結果をもとに、ひと目で女性車両とわかるように壁面などの色を一般車両とは変えて区別をはかっている。 また、一般車より荷棚や吊り手の高さを低く設定するなど、女性の利用客への配慮が随所にみられるなど、これまでのイメージを一新する車両の誕生を印象づけた仕上がりとなっていた。