『時る』スピンオフ公演『羽州の狐』舞台写真&キャストコメント到着「思う存分振り回されてください」
10月23日、東京・CBGKシブゲキ!!にて『羽州の狐』が開幕、舞台写真と併せてキャストコメントが到着した。 【全ての画像】『羽州の狐』舞台写真 本作は、2024年3月に上演した舞台『時をかけ・る~LOSER~』(通称:時る)のスピンオフ公演。『時る』公演ではほんのわずかな出番ながらも「可愛らしい」と人気を博した最上義光の物語をダークファンタジーで描く。 演出を務めるのは平野良。自身が俳優として得たストレートプレイ、ミュージカル、2.5次元、落語など多彩なジャンルでの経験を生かし、『時る』公演でも見せていない新たなジャンルで独自の世界を創り上げる。脚本は赤澤ムックが担当し、最上義光が抱えた悲哀を猛々しく、いっそう哀れに描いた。 主演は安西慎太郎。次々と悲劇に見舞われ、それを機と自分を追い込んだ者たちを涼しい顔で嵌めていく、狂気を孕んだ最上義光を演じる。その義光の甥・伊達政宗を演じるのは、松田岳。繊細な感性と強い芝居へのエネルギーを併せ持つ松田が、義光から向けられた強い殺意に真っ向から挑む。また、心の機微を丁寧に、そしてより味わい深く表現することに長ける木ノ本嶺浩が、そんなふたりの間で淡々と心理戦を繰り広げる。そして演出の平野良が、義光のキーパーソンとなる謎の弟・中野義時を演じる。さらに、各キャストそれぞれがこれらの配役とは別に、義光の生涯にとっての重要な人物を演じ、一人二役を演じるのも見どころのひとつとなっている。 <キャスト コメント> ■安西慎太郎 『羽州の狐』ついに開幕いたします。面白いキャスト、素晴らしいスタッフたちと共に手を取り合い大切に作って参りました。 『時をかけ・る』シリーズ1があったからこそ、の今回。その作品を愛し待って下さっているお客様がいるからこその、第2弾スピンオフがあると思っています。今回は内藤さんと前川さんは残念ながら参加できませんが、また全員で『時る』ができるように、今以上に『時る』が愛されるように『羽州の狐』愛を持って優しく丁寧に演じていきます。演劇というフィクションの世界でお客様の心の何処かに触れそれが何かの支えになれば嬉しく思います。どうぞ宜しくお願いいたします。 ■松田岳 松田岳です! 時をかけ・るから約半年の期間で本作に出させていただけるとは予想しておらず、びっくりしています。 前作でのシャケ様、最上義光伯父さんにこんな背景があったなんて、その歴史の事実と慎ちゃんが演じる伯父さんに何度も心が締め付けられました。伊達政宗としては前作直江兼続との友情が芽生え、今作ではどんな活躍が見れるのか是非注目してみていただければ! 演出の平野良さんは稽古後に毎回筋トレをされているのですが、それを見守る出演者3人の図が大好きです。こちらからは以上です! 頑張ります! ■木ノ本嶺浩 いよいよ初日の幕が開きます。経験と実績と抜群の感性に裏打ちされた、演出家平野さんの言葉はこの物語を立体化するための大きな指針となり僕たちを導いてくれました。安西さんは深淵に光を照らし深く入り込み、突破口を掴んだ松田さんは生き生きと大きく躍動し続け、そんな心強い仲間と交わす台詞は驚愕と発見の連続で僕自身も今までとは違う演劇体験をしています。このような経験ができることに感謝です。限られた空間の中で思惑と知略が絡み合い、夢と現実を縫い目なく飛び越え、観ていただく方々とこの不思議な物語を共に体験できたら幸せです。 どうか狐に化かされませんように。 ■平野良 演出・出演を務めます平野良です。今年3月に公演した『時をかけ・る~LOSER~』のスピンオフになります。脚本の赤澤ムックさん、音楽のオレノグラフィティさんとの新作。『時る』は5作からなるオムニバスでした。その中でも一番ポップな作りだった「ラブミュ」に登場した、これまたポップな人物、最上義光に光を当てた今作。なんとテーマはダークファンタジーです。本編では垣間見ることの出来なかった彼の過去、そして想いが軸となった密室劇。土砂崩れで閉じ込められた最上義光、伊達政宗、伊達成実、中野義時の4人で繰り広げられる会話劇ですが、義光による化かし合いが始まります。彼はなぜ人を誑かすのか。思う存分振り回されてください。 <公演情報> 『羽州の狐』 2024年10月23日(金)~10月27日(日) 会場:東京・CBGKシブゲキ!! 脚本:赤澤ムック 演出:平野良 出演:安西慎太郎、松田岳、木ノ本嶺浩、平野良