ロスで120年ぶりに五輪復活「ラクロス」の世界最高峰マッチ「SEKAI CROSSE 2024」開催。元日本代表の山田幸代氏「ここをきっかけに世界に飛躍を」
3月18、20日に海外の強豪と選抜チームが対戦
SEKAI CROSSE実行委員会が「ラクロス」の世界最高峰マッチである「SEKAI CROSSE 2024」(旧 WORLD CROSSE)の開催に関する会見を3月6日、都内で開催した。 ラクロスは時速160kmを超える高速シュートが飛び交う「地上最速の格闘球技」といわれるスポーツ。2028年のロサンゼルスオリンピックの正式種目にも選ばれ、今、世界で最も注目されているスポーツの一つとなっている。 「SEKAI CROSSE」は2017年に「WORLDCROSSE」の名称でスタート。途中、新型コロナウイルスの影響によって2020~2022年の3年間は開催が見送られていたが、昨年から再開。今回で5回目の開催となる。今大会から世界にもっと日本の魅力を届けるべく、日本語の「SEKAI」を大会名に入れる形でリブランディングした。 会見では大会代表を務める山田幸代氏が大会について「この大会は2017年から始めている大会。私が海外でずっとプレーをしていた時にいろいろなトップ選手たちと触れ合うことで自分の成長が加速したことを実感しており、それを日本の選手たち、そして子供たちに届けられないかという思いから始めた大会。私が最初から掲げている“子供たち、そして若者たちの選択肢を増やしたい”という目標は変わっていない。ここをきっかけに選手たちがオリンピックであったり、世界に出ていって飛躍してもらい、日本にメダルを持ち帰ってくれるという期待を持って開催させてもらっている」などと説明。山田氏は2005年のワールドカップでは中心選手として5位入賞の原動力となり、2007年にはプロ宣言し日本初のプロラクロス選手として活躍している。
大会はアメリカのプロリーグ「Premier Lacrosse League (PLL)」のオールスターチームと南オーストラリア代表を招聘。日本側は日本各地から集まった多くのラクロスプレイヤーの中から厳正な審査を得て選ばれた日本最強のチーム「Cross Crosse選抜」を結成。18日には東京・大井ホッケー競技場で男子が南オーストラリア代表と対戦。20日には神奈川・富士通スタジアム川崎で、女子がアメリカのUnleashed ALL Starsと、男子がPLL ALL Starsとそれぞれ対戦。付帯イベントとして来日したプロ選手たちが国際文化交流という形で地域の小学校を訪問し、ラクロスを広めるための活動も行う。 また山田氏は本大会のポイントとして「五輪正式種目となったラクロスへの注目」「現役大学生が主体となって企画・運営を行う」「ダイバーシティ推進部の設立」の3点を挙げた。 五輪については「2023年10月に五輪の正式種目としてラクロスが採用された。120年ぶりにラクロスが五輪に戻ってくる。日本もメダル獲得の可能性が非常に高い。この五輪でメダルを獲得してもらうために日本の強化にもつなげていきたい。日本は男女ともに世界では5位。通常のルールは10人対10人だが、五輪のフォーマットは6人対6人に変更している。日本は6人制に向いている。ワールドゲームズでは男子は銅メダル。メダルの可能性は高いと思っている」などとメダル獲得も期待。この6人制ラクロスについては「競技者目線でいうと、10人制はサッカー、6人制はバスケットボールのイメージ。止まらないシーンが多いのが6人制で、よりスピーディーになる」などと解説した。