休日は13時間練習!本気の玉入れチーム『くまモン』が歩んだ10年 「恥ずかしくてやめた」掛け声を再び全員で
熊本放送
――玉入れって運動会でやった? 子どもたち「やった」 運動会で「盛り上がる演目」として楽しまれている玉入れを、本気で練習する大人たちがいる。その練習を取材した。 【写真を見る】休日は13時間練習!本気の玉入れチーム『くまモン』が歩んだ10年 「恥ずかしくてやめた」掛け声を再び全員で ■「たまたま優勝」から、玉入れ10年 熊本市の「東部交流センター」にいたのは5人の熊本県職員。表情は真剣そのものだ。 始まりは10年ほど前、天草で勤務していた時のこと。何気なく地元の祭りで玉入れに参加したのだ。 チームメンバー「天草で優勝して、九州大会にも出て、たまたま優勝したのがきっかけ」 それから5人は玉入れにのめりこんだ。チーム名は、当時まだ無名だった『くまモン』と命名。今は、使用して大丈夫か確認するほど有名になった。 初めは自分たちで動画を撮ったり、玉が落ちた場所をメモしたり。練習は1日13時間、休日のすべてを玉入れに割いた。 ■チーム『くまモン』の“くまモン”戦略 彼らの玉入れは「アジャタ」と呼ばれる競技だ。100個の玉を4m12cmのバスケットに入れるまでのタイムを競う。 「くまモン」が飛躍したように、チーム『くまモン』も成長した。前回、前々回の九州大会で2連覇したのだ。その強さの秘訣は? 杉本キャプテン (熊本県南広域本部 参事)「本当にひたすら練習をして、飲んで」 チームの一体感が必要だという。そして、このチームには独自の戦略があるようだ。 杉本キャプテン「タイミング合わせるために…みんな今は言ってるか分からないけど、“くまモン”という掛け声をして投げる」 この掛け声、初めは大きな声を出してやっていたが、今は年齢も重ね、恥ずかしくなってやめていた。しかしこの日、久しぶりに“くまモン”の掛け声で全員で投げてみた。 「スタート、“くーまーモン”」 「ああ、やっぱり入った」 ■日本一目指す「お父さん」たち 玉入れを初めて約10年。5人の環境は変わった。 杉本キャプテン「みんな年齢を重ねたり、子どもが生まれたり」 今は勤務地もバラバラ、それでもこうして集まっている。何が彼らを奮い立たせるのか?
チームメンバー 「やっぱり玉入れが楽しい!」 「あと、日本一になりたい」 そんなお父さんを、子どもたちはどう思っているのだろうか。 ――お父さんたちはかっこいいですか? 子どもたち「かっこよくない」「かっこいい」 目指すは九州3連覇と日本一。変わらぬ熱き思いで、お父さんたちは6月23日、九州大会に挑む。
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