コスモラインのフェリー「プリンセスわかさ」、屋久島寄港に向け事業計画変更の申請手続き フェリー屋久島2の長期欠航見据える
鹿児島県本土と屋久島を直通で結ぶ「フェリー屋久島2」の長期欠航を見据え、コスモライン(鹿児島市)のフェリー「プリンセスわかさ」が屋久島寄港へ向け、事業計画変更の申請手続きを進めていることが12日、関係者への取材で分かった。来年1月中旬をめどに運航したい考えという。 【関連】フェリー屋久島2 エンジン関連トラブルで欠航 交換部品調達できず再開未定 物資は別会社が輸送
コスモラインは、屋久島2を運航する折田汽船(同市)と同じ市丸グループ。同グループによると、わかさは現在、鹿児島-種子島を週6便で結び、屋久島寄港はわかさの運休日にあたる日曜日で調整中。船員の人繰りも進める。 わかさはかつて、種子島経由で県本土と屋久島を結んでいた。申請先となる九州運輸局によると、定期便の実績がある航路に再び参入する場合、新規航路への参入と比べて、審査期間は短くなる傾向にある。 屋久島2は10月4日の定期点検で、エンジン機器のトラブルが見つかり、同5日から欠航を続ける。再開時期は未定。同業他社による臨時運航があるものの、島内では冬場の特産品出荷を控え、生産者らからは物流の滞りを懸念する声が出ている。
南日本新聞 | 鹿児島