「妻が、子どもを脅すように叱るのをやめさせたい」という夫。しかし、原因は夫にあった
―[モラハラ夫の反省文]―
「妻の子どもへの態度が酷すぎる」という相談
こんにちは。DV・モラハラ加害者が、愛と配慮のある関係を作る力を身につけるための学びのコミュニティ「GADHA」を主宰しているえいなかと申します。コミュニティではさまざまな悩みが共有されています。今回は、子育てにおける事例を紹介します。 「パートナーが子どもに対して脅すような叱り方をしているんです。それもまだ就学前の子どもにですよ? 『そんな叱り方は加害なのでやめて欲しい』と伝えたら、今度はこちらにマジ切れしてくるし。一体どうしたら良いのでしょうか」(Rさん) ご自身のパートナーとの関係の危機を迎えた際に、パートナーからの勧めでGADHAに参加したRさん。 最初は自分自身の言動がモラハラだとは露ほども思っていなかったそうですが、GADHAでモラハラ・加害について学ぶ中で、自らの言動がパートナーへの深刻なモラハラ・加害になっていたことに気づき、現在、加害者変容に向けて取り組みを進めています。 そんな折、パートナーの子どもに対する叱り方が、子どもへのモラハラ・加害になっているのではないかと思い、先のような悩みを持つに至ったとのことでした。 一見、モラハラとは直接関係のない子育てに関する悩みにも見えますが、今回はこのケースを深堀りしていきます。 僕がRさんにその時の状況をもう少し詳しく聞いてみると、Rさんは次のように答えてくれました。 「朝、子どもが保育園の準備を前日にしていなかったんです。そうしたら、いきなりパートナーは『どうしてやっていないの?寝るまでに保育園の準備をしておこうって、いつも言っているよね?』と就学前の子どもを責め始めるんです。 その詰問に対して子どもが返事できなかったり、ぐずって動かなかったりすると、『黙っていたらわからないでしょ?時間になっても準備ができてなかったら、家に置いていくからね!』と子どもを脅してコントロールしようとするんです。実際に子どもを家に置いていける訳もないのに。 私はそのやり取りを聞いているのがどうしても苦痛で」