【前編】今一番熱い“器楽奏者とボーカル融合”ガールズユニット「C;ON」を取材 異例尽くしのメジャーデビュー記念ライブで魅せた決意を1万7000字レポート
今、音楽シーンをにぎわせている“器楽奏者とボーカルを融合”させたガールズユニット「C;ON(シーオン)」をあなたは知っていますか。2000人規模の「LINE CUBE SHIBUYA」での公演を無料開催するなど異例尽くしの活動を行う中、「avex(エイベックス)からのメジャーデビュー」を活動7年でやっとつかんだ彼女たちをねとらぼ編集部がインタビューしました。 【映像で見る:C;ONのパフォーマンス】
C;ON(シーオン)とは――
2016年に開催されたオーディションにより、エントリー総数2800名から選抜されたメンバーで音楽活動をスタートしたC;ON(シーオン)。 CORE(地球の中心核)、IMPRESSION(感動) 、ON(継続) をグループ名の由来としており、現在は最年少でボーカル担当の絹井愛佳(AIKA)さん、ボーカルでリーダーの栞音(SHION)さん、ユーフォニアム、バストランペット、バルブトロンボーン担当の聖奈(SEINA)さん、アルトサックス担当の石橋佳子(KAKO)さん、ピアノ、キーボード、キーター担当の杏実(AMI)さんの5人で活動しています。
「C;ON MAJOR DEBUT ANNIVERSARY ONEMAN LIVE」ライブレポート
そんなC;ONが2024年に開催したのが、「LINE CUBE SHIBUYA」公演。「1人でも多くの人に見てもらわないといけない時期だ」というメンバーの強い思いから“2000人規模の会場で入場無料”という異例の開催方式を採用した結果、応募が殺到。当日は超満員の観客がC;ONの登場を待ち構えました。 開演前の影ナレ(メンバーによる注意事項などのお知らせ)は“高校卒業宣言”で会場を沸かせた愛佳さんが担当。「メジャーデビューと結婚式はできれば1回が良いと大人の人に教えてもらいました」と笑いを誘った後は、円陣の掛け声が上がり、会場からは拍手喝采。開演前から総立ちの観客たちからはSEにあわせたコールも上がるなど、会場の温度が徐々に上がっていきました。 そして始まったOPムービーではスタイリッシュなメンバー紹介映像をバックにカウントダウンが写し出され、紗幕(透けて見える舞台用の幕)にはC;ONのロゴが大写しに。 そこからメンバーのシルエットをバックにスタートした1曲目は「Last Order」。YouTubeを中心にぐんぐん再生数を伸ばし、今やC;ONの代表曲ともいえる楽曲です。 紫ベースの照明が大人っぽい魅力たっぷりのメンバーを引き立てていたほか、落ちサビでの栞音さん、愛佳さんの物憂げな表情での歌唱がとても印象的でした。 2曲目は鉄板盛り上げ曲の「鼓動PARADE」。3曲目はサザンオールスターズの名曲「エロティカ・セブン」をC;ON節炸裂で大胆にカバー。キーボード、アルトサックス、バストランペットのソロパートではメンバーそれぞれの魅力が爆発し、会場の雰囲気がガラッと変わったのが面白いポイントでした。 4曲目は時計の鐘の音が印象的な「MagiC!on…」。激しいドラムと会場一体になっての「オイ!」のコールで始まった5曲目は「INVADER」。 レーザービームと照明が激しく会場を照らす中、その演出に負けない激しい演奏とプレイをするメンバーたちのかっこいい表情が、“最高の演出チーム VS 最高のパフォーマンスをするC;ON”のような構図にも見え、非常に見どころがありました 6曲目はオトナな雰囲気たっぷりのダンスが魅力の「Addiction」。本楽曲の注目ポイントの超高速ピアノ速弾きでは、会場が静まり返り、スポットライトがピアノに当たる中、杏実さんの持ち味が全力で発揮される演奏で会場を沸かせました。