福本豊氏、好機で振らない阪神打線に違和感 見逃し目立つ大山悠輔は元来の持ち味を
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―8日本ハム(29日・甲子園) ポイントは3回の阪神の攻撃だ。1死満塁で3、4番に回った。最高のチャンスで森下が見逃し三振、大山が左飛。得点していれば、展開は変わっただろう。 思い切りのいい森下の結果も残念だが、大山も初球のスライダーに手を出す気配はなく、1―1からの直球も見逃した。いずれも外角だが、十分に狙える高さ。何を待っているのか、理解できなかった。追い込まれて決め球を強振することは難しいため、自分から仕掛けるべきだった。昨年はボールの見極めが光ったが、もともと積極的に振れる打者。元来の持ち味も消さないでほしい。特にチャンスは前に飛ばしてナンボ。振らないことには何も起きない。 4番は走者をかえすのが仕事。お客さんは歩く姿よりも、思い切り振る姿を見たいはずだ。3回の打席は2死だが、仮に1死から併殺でも誰も怒らない。最近の岡田監督は走者を動かすことで攻撃を活性化させようという狙いがみられるが、各打者も同じ。自ら仕掛けて突破口を探してほしい。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社