海自自衛艦隊が「作戦室」を初公開 発足70年記念式典、斎藤聡司令官「平和と安定に寄与」
陸海空自衛隊発足から70年となった1日、海上自衛隊の自衛艦隊は神奈川県横須賀市の横須賀基地に停泊している護衛艦「いずも」艦内で記念式典を行った。自衛艦隊司令官の斎藤聡海将は「安全保障環境は大きく変化し、近年は一層厳しさを増している。周辺海空域における活動を継続し、同盟国・同志国と共同して平和と安定に寄与していく」と挨拶した。 【写真】司令官のデスク 式典に先立ち、自衛艦隊は作戦行動を指揮する「海上作戦センター」を初公開した。地下の第1作戦室では、最大13枚に分割された大型画面を見ながら司令官らが作戦指揮を執る。面積は約1千平方メートル。24時間態勢で周辺海域に展開する艦艇を運用し、有事の際には百数十人が詰められる。 自衛艦隊は水上艦約80隻、潜水艦約20隻、航空機約190機が所属。同センターは令和2年、主要司令部が同じ施設内に収容されて設置された。 木原稔防衛相は1日、自衛隊発足70年について「これからも国民の信頼と期待に応え続けられるよう隊員諸君とともに一層努力していく」とする談話を出した。