「工藤会」旧本部事務所跡地に複合型福祉施設整備、12月12日に再入札…1度目は資材高騰で不成立
特定危険指定暴力団工藤会の旧本部事務所跡地(北九州市小倉北区)で、NPO法人「抱樸」(同市八幡東区)が複合型福祉施設を整備する「希望のまちプロジェクト」を巡り、主体となる社会福祉法人は6日、建設工事の再入札を公告した。12月12日に再入札を行い、当日開札される。 【地図】撤去された暴力団の組事務所数
抱樸によると、施設は、生活保護受給者向けの救護施設や住民らが集うホールなどを備えた3階建て。2025年秋の開所を目指し、金融機関からの借り入れや企業・個人からの寄付などで建設事業費約13億円を工面し、5月に1度目の入札を実施した。1社が応じたが、予定価格を入札額が上回り、不成立に終わっていた。
抱樸は、資材高騰などが不成立の要因として計画を見直した結果、建設事業費は約2億円増の15億円程度に膨らむと見込んでいる。12月2日までの期間で、クラウドファンディングを実施している。
入札が成立すれば、25年1~3月に着工し、26年度内の開所を目指す。