帯広倶楽部の元ソフトバンク160㌔左腕・古谷優人が社会人野球デビュー…投げては1回0封、打っては4安打
◇社会人野球 都市対抗道地区1次予選 第2日 ▽1回戦 札幌倶楽部2-9帯広倶楽部(19日、栗山町民球場ほか) 1回戦4試合が行われ、帯広倶楽部VICROSSが9―2で札幌倶楽部に快勝し、2回戦に駒を進めた。幕別町出身で今季加入した元ソフトバンクの最速160キロ左腕・古谷優人投手(25)が社会人野球デビュー。投げては1回0封、打っては4安打と投打で躍動した。 帯広倶楽部VICROSSの古谷が、野球少年のようにグラウンドを駆け回った。打っては4安打、本職の投手でも1回2奪三振で無失点に抑え「楽しいし、悔しいし、野球っていいなって思った」とプレーできる喜びをかみしめた。 アマチュア復帰戦は3番・ライトで先発出場した。第2打席に右前へ社会人野球初安打を放つと、5回には左翼線への二塁打。四球を挟んで8、9回にも単打を放ち、まずは打で貢献した。9回には、5打席出塁の影響で両足をつりながらマウンドへ。2四死球と安打で2死満塁のピンチを迎えたものの、最後の打者を三ゴロに抑えて試合を締めた。 ソフトバンク在籍時の19年5月には非公式ながら日本人左腕最速の160キロを計測。将来を嘱望されていたが、21年に同僚選手の私物を窃盗し、自由契約となった。昨夏北海道で就職し、親交のあった同級生の武藤慶吾主将(25)に自ら連絡して入部に至った。 今後は中学3年生対象の野球教室「Guts」で指導も行う予定。古谷は「しっかりと反省した上で、また野球を通じて何か自分ができることはないかなと考えたときにGutsで教えたりとか、そういうのも通じて自分自身も人としてもっと良くなれるように野球をしていけたら」と先を見据えた。(島山 知房) ◆古谷 優人(ふるや・ゆうと)1999年2月19日、幕別町生まれ。札内南小3年時から野球を始め、札内中では軟式野球部に所属。江陵高では3年夏の北北海道大会で4強入り。2016年ドラフト2位でソフトバンク入団。通算17試合で1勝1敗、防御率2・37。左投左打。
報知新聞社