<プロ野球速報>ロッテのドラ1佐々木が日ハム斎藤佑樹に投げ勝つ!
ロッテ対日ハムの3回戦が6日、千葉のZOZOマリンで行われ、ロッテはドラフト1位の佐々木千隼、日ハムは斎藤佑樹が、それぞれ初先発。強風の吹き荒れる悪コンディションだったが、佐々木は5回を投げて3安打1失点5奪三振、一方の斎藤は、5回3分の0で5安打3失点(自責3)2三振の内容で、注目の対決は、外れで5球団が競合したルーキーに軍配が上がった。 先手はロッテ。二回一死から好調の鈴木大地が左前打、続くダフィーは空振りの三振に終わったが、スタートを切っていた鈴木が二盗。ここで井上が斎藤の高めに受けたツーシームをレフト前へタイムリー。 「全体的に低めのボールが多いので少し高めに目つけしていました。千隼(佐々木)が初登板なので勝たせてあげたい」とは、試合中の井上の談話。時折、高めに浮く斎藤のツーシームを逃さなかった。 ロッテの先発、佐々木も、1回、2回と四球の走者を出しながらも、要所では丁寧なピッチング。二回は一死一、三塁からレアードに対してスライダーを4球続ける大胆な攻めでショートフライに打ち取った。だが、3回に、一死二塁から西川に高く浮いたストレートをレフト前へ運ばれて同点を許す。 ルーキーになんとか白星をプレゼントしたいロッテ打線は、4回一死一塁から、また井上がライトのフェンスにワンバウンドでぶつかる2打席連続のタイムリーを放ち1点を勝ち越した。 佐々木は、5回一死からプロ初の「2番・DH」で起用された大谷を得意のシンカーでスイングアウトの三振に打ち取り、この回も無失点に切り抜けると、97球でプロ初勝利の権利を持ったまま降板した。 試合前、伊東監督は、「この強い風で緊張もある。相手よりも、先を考えず一人ひとり自分のピッチングをすればいい。まずは何でストライクが取れるかを早くつかむこと」と語っていたが、ツーシームのように動くストレートに110キロ台のカーブを効果的に使っていた。テンポもよく、打者を抑える度にグローブを叩いて気迫をむき出しにする姿も好感が持てた。 「正直マウンドに上がるまで緊張していました。プロとしての第一歩でしたが、内容が全然ですね。良くなかったです。ストレートが思うように投げれず四球も多かった。球数も多くボール自体も自分のボールが投げれなかった。反省、課題が多いマウンドでした」と佐々木は反省していたが、今後もローテーション投手としての期待感が高まる。 一方の斎藤は6回も続投したが、先頭のパラデスを四球で歩かせたところで降板指令。後をうけた公文が連打を浴び、井上に2点タイムリーを許して3失点と崩れたため、斎藤は、5回3分の0を投げ6安打3失点2奪三振の結果となった。斎藤はツーシームを軸に、常にストライクを先行させていくピッチングで、立ち上がり以外は、毎回走者を背負いながらも、粘り強く3失点にまとめた。 ロッテは有吉、大谷、内、益田と無失点リレーでリードを守り、ドラ1ルーキーのプロ初勝利を援護。5-1のスコアでチームは連勝した。