最終調整した法大QB谷口雄仁＝甲子園球場（撮影・鈴木和希）

アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第79回甲子園ボウル」は15日に甲子園球場で行われる。2年連続20度目の出場となる法大（関東1位）は14日、立命大（関西1位）との試合に向けて甲子園で調整。自身3度目の甲子園ボウル出場のQB谷口雄仁（4年）が、18年ぶり6度目の日本一に向けて意気込みを語った。 3度目の甲子園で、過去の雪辱を果たす。最終調整を終えたQB谷口は「今まで2回甲子園ボウルに出場したが、大きな壁に阻まれて日本一になれなかった。誰よりも日本一に懸ける気持ちは強い」と決意を口にした。 1年時と3年時に甲子園ボウル出場の経験を持つが、3年前は7─47、昨年は21─61でいずれも関学大に完敗。ただ、今年は2週前の準決勝で6連覇中だった関学大をタイブレークの末に撃破。リーグ戦から9戦全勝で駒を進め、「自分たちのオフェンスが日本で一番だと思っている」と自信をのぞかせた。 決勝戦の相手は9年ぶりの優勝を狙う立命大。谷口は「今年の法政オレンジは『強かった』と語り継がれるべきチームだと思う。必ず勝って終わりたい」と表情を引き締めた。望むのは、18年ぶりの優勝だけだ。（鈴木和希） ◆法大・DL山田晋義主将「準決勝で関学大に勝てたことは自信になった。関西のチームとの対戦を見据えて、昨年より2、3倍のトレーニングをしてきた。非常に楽しみ」 ◆就任1年目の法大・矢沢正治監督「奇をてらうのではなく、がっぷり四つでやりたい。キーマンは間違いなくQBの谷口になる」