「日本版ライドシェア」のドライバーに興味は? 熊本県内初運行へタクルーが勉強会
タクシー事業者が実施主体となり、一般のドライバーが有償で利用者を運ぶ「日本版ライドシェア」を来月導入するTaKuRoo(タクルー、熊本市)は19日、ドライバーに興味がある人を対象にした勉強会を開いた。会社員や個人事業主ら20~60代の11人が参加した。 西区のタクルー本社であった勉強会では、担当者が配車アプリを使った予約や決済の仕組みを紹介。採用までの流れや採用後の研修に関する説明もあった。賃金は時給千円。通信費は別途支給する。 参加者からは、昇給など待遇を尋ねる質問が出た。ネットショッピングの会社に勤める女性(20)は「タクシーの運転手に興味があり、隙間時間を使えると思った。観光客も増えているので中国に留学した経験を生かしたい」と話した。 ライドシェアのドライバーとなるのに「2種免許」はいらないが、タクシー会社と雇用契約を結ぶ必要がある。タクルーは面接や運転技術試験を通して選考を進め、今月末までに採用者を確定させる方針だ。
タクルーは11月15日に熊本県内初となるライドシェアの運行を予定。ほかにも熊本市の2社が同日の開始へ準備を進めている。 県内のタクシー会社で九州運輸局からライドシェアの認可を受けているのは10月19日時点で8社。原則としてタクシーの需要が増える金曜と土曜のそれぞれ午後4時から翌午前5時台に運行できる。(上村彩綾)