【MotoGP】ドゥカティの新エアロはポテンシャル良し! バニャイヤ「昨年と比べても良い状況」
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、セパン・インターナショナル・サーキットで開催されているMotoGPのオフィシャルテストで試している新型バイクの新しいカウルが有望だと感じている。 【ギャラリー】MotoGP、セパンテストでF1インスパイアな空力マシン続々登場 空力開発を積極的に推し進めるドゥカティは、テスト直前のシェイクダウンで、ミケーレ・ピッロ(テストライダー)が新型のカウルを試験した。目的はコーナリング性能とブレーキ性能の両方を向上させることにあったが、これはドゥカティがこれまでひとつのカウルで実現することが難しいと考えていたモノだ。 プレシーズンテスト初日はエンジンの比較を行ない、そして2日目にドゥカティのファクトリーライダーを中心にこの新型カウルをテストする時間がとられたが、バニャイヤは新型のポテンシャルを高く評価している。 「だいたい、ほとんどの所でいい感じだ。パワーデリバリーで大きく改善したし、ハッピーだよ」 バニャイヤはそう語る。 「新しいフェアリングも凄く良いポテンシャルがある。ただ、フィーリングをもう少し改善するにはセットアップを少し変える必要があると思う」 「そしてエキゾーストもかなり良かった。こっちも良いかどうかの確認のために、また続けてテストする必要があるだろうけどね。でも、全体としてはとてもポジティブな1日だった」 なお新型のハンドリングへの影響について、ライバルのホルヘ・マルティン(プラマック)がネガティブな考えを示す中、どんな状況なのかと尋ねられたバニャイヤは次のように語った。 「昨年のモノと比べるとまったく違う」 「ストレートではよりダウンフォースが出ていて、ウイリーが少なくなる感じがする。でもブレーキングでは少し硬いかもしれない」 「セットアップをもう少し調整すれば、もっと楽に対応できて、さらにウイリーを減らせる可能性がある」 なおドゥカティのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィによると、彼らは新型カウルでホモロゲーションをとり、さらに8月のイギリスGPでアップデートを予定しているという。 ドゥカティはカウル以外にも、セパンテストでは新しいフロントフォークを試していた。バニャイヤはこれによって、ブレーキングのパフォーマンスがさらに改善したと語った。 「長いモノに移ったんだ」とバニャイヤは言う。 「昨日(1日目)は簡単ではなかった。取り組みを始めたところで、もっと走り込む必要があったんだ」 「今日(2日目)はまた一歩進めた。少しセットアップ調整したんだ。よりハードにブレーキができるし、良かったよ。もっと力を掛ける必要はあるけど、よりハードにブレーキができるんだ」 そしてバニャイヤは2024年シーズンの開幕に向けて、昨年よりも良い状況にあると感じているようだ。 「1年前の(テスト)2日目は、バイクが完全に機能してくれていなくて、状況を結構心配していたんだ」 「今日は燃料を入れた状態で1分57秒4というタイムを出したり、自分のラップタイムがとても印象的だった。信じられないほどのペースもあったんだ」 「昨年に比べて僕らは良い状況にある。でもまだ何か見逃しているモノがあるし、明日もたくさん取り組む必要があるだろう」
Rachit Thukral