ロケ地なぜ町田? 河合優実主演『ナミビアの砂漠』カンヌ受賞の山中瑶子監督に聞いた
カナの暮らす街は町田での撮影が多かったようですが、ロケーションを選ぶにあたり基準などはありましたか。
山中監督:若い女の子は実際そんなにお金がない子ばかりで、遊ぶのに歌舞伎町へ出てくるとしても住んでいるのはもっと郊外なんじゃないかなと思って、町田がちょうどいいのではないかとなりました。最初のカットのマルイの感じが好きなんですよね。佇まいというか、ショッピングモールが並ぶ2階の歩道みたいになっているところが好きで、面白い場所を撮りたいというのもありました。
作品の見どころを教えてください
山中監督:細かいディティールが楽しめると思います。お話は分かりやすい展開とかがあるわけではないので、最初は何の話だろうと思いながら見る時間が長いかもしれません。でも実はいろいろ細やかに設定し、スタッフも各々で「遊び」を入れているので、注意深く見てくださったらうれしいです。