ギャンブル依存で大変なアノ方に観てほしい映画を有村昆が厳選「中毒者が陥ってしまう心情がリアル」
お金を賭けないで、単純に勝敗を予想するだけでも楽しめなかったのかな
福本伸行先生の大人気マンガが原作で、あの独特の世界観をどうやって実写化するのかという期待と不安があったんですが、カイジ役の藤原竜也さんがまさかのハマり役なんですよね。いつも以上に芝居が濃いんですけど、「カイジ」のドロドロとしてヒリヒリした世界観に合うんです。 『カイジ』の素晴らしいところは、劇中に出てくるギャンブルが、すべてオリジナルということですよね。「限定ジャンケン」や、皇帝と奴隷のカードで差し合う「eカード」など、ルールも面白いし、心理戦の読みあいもある。 作品内では、お金だけでなく生死も掛かってたりするんですけど、それが無くてもゲームとして楽しめそうなんですよ。 水原さんがのめり込んだのはスポーツ賭博だったみたいですが、別にお金を賭けないで、単純に勝敗を予想するだけでも楽しめなかったのかなとは思います。 いや、お金を賭けないと真剣に予想できないという人がいるなら、それはすでにギャンブル依存症かもしれません。 僕は『カイジ』のような映画を観るだけでもギャンブル気分が味わえるし、自分なりに物語がどうなっていくのか予想するだけでドキドキします。それが健全なのかどうかはわかりませんが、機会があれば今回取り上げたようなギャンブル映画について、ギャンブル好きの方とじっくり話してみたいですね。
ENTAME next編集部