ギャンブル依存で大変なアノ方に観てほしい映画を有村昆が厳選「中毒者が陥ってしまう心情がリアル」
さらば青春の光さんのYouTubeチャンネルに「ついてない男」代表として出演
僕はちょっと前に、さらば青春の光さんのYouTubeチャンネルに「ついてない男」代表として出演して、競馬をやったことがあるんです。10万円持ってきてくださいって言われれたのでホントに自分のお金を持っていって、生まれて初めて全賭けしたんです。 そしたら当たっちゃって、70万円くらいになった。いわゆるビギナーズラックというやつなんでしょうけど、たいていの人はこれで舞い上がってしまってハマっていくらしいんですよね。でも僕は良かった良かったと、その70万円は普通に貯金しました。やっぱり、ギャンブルに向いてないですよね。カジノにも行ったことがありますけど、何が楽しいのかよくわからなかったし。 でも、そのレースやゲームに自分なりの攻略法を見出したり、試行錯誤するのは面白そうだなとは思います。 そこで、2本目はカジノを舞台にした映画がいいかなと思いまして、『ラスベガスをぶっつぶせ』という作品を選びました。 これは実話が元になっていて、 マサチューセッツ工科大学の学生がブラックジャックの必勝法を編み出し、ラスベガスのカジノで大勝ちするという話です。 その必勝法というのは厳密にはイカサマなんですが、数学的な確率論を踏まえた「カードカウンティング」というテクニックを用いて、仲間同士でサインを送りあって勝たせていくという方法です。 映画のジャンルとしては金庫破りとか泥棒モノのケイパームービーに近いかもしれません。 この作品は、カジノのルールとシステムを解析して、どう崩していくかというのが面白いところなんですが、逆にいえば、このくらいの天才たちが理論を立てて、すこしズルするくらいじゃないと勝てないということでもあります。 ラスベガスのカジノにしても、あんな豪華な内装で、たくさんの人を使って運営ができてるということは、それだけ負けてる人、損してる人がいるからなんです。パチンコだって、駅前の一等地にたくさんありますけど、あの家賃はどのくらいするのかって話ですよ。 ギャンブルというのは、基本的に客側が損するように出来ている。この作品を観て、そのあたりの仕組みを改めて理解すれば、身の丈を超えるようなお金を突っ込むなんてバカバカしいと感じるんじゃないでしょうか。 とはいえ、ギャンブルならではの心理的な駆け引きというのはドラマとして盛り上がるんですよね。『007/カジノ・ロワイヤル』に出てくるポーカー勝負とか、ホントに面白い。そんなギャンブルそのものをテーマにした映画もたくさんあるんですが、邦画でこのジャンルの代表作といえば『カイジ 人生逆転ゲーム』ではないでしょうか。