【伊原春樹コラム】開幕から苦しい戦いが続く西武。苦境を脱するために『1点』を大切にする戦いを
苦しい戦いが続いている松井稼頭央監督率いる西武[写真=湯浅芳昭]
【伊原春樹の野球の真髄】 4月を終えた時点(以下同)で8勝18敗、勝率.308。借金10を抱え、パ・リーグ最下位と苦しんでいたのが西武だ。昨年5位に終わったが、開幕前に西武をAクラスに予想した解説者はいた。根拠はリーグ屈指の投手陣。高橋光成、平良海馬、今井達也、隅田知一郎、松本航、武内夏暉と並ぶ先発陣は強力で、彼らを攻撃陣が援護できれば上位に行くと踏んだのだ。 しかし、その見当は外れた。昨年、リーグ最低の435得点に終わった攻撃陣の打力アップに新外国人打者2人を獲得したが、機能しない。フランチー・コルデロはコンタクト率が悪く14試合で打率.176と苦しむと登録抹消。だが、二軍でも状態が上がらない。四番に座るヘスス・アギラーも打率.214、2本塁打、10打点。アギラーの場合はバット操作が柔らかく、日本球界に適応すれば、もっと数字を残すと思うが、現状では得点力アップの切り札にはなっていない。 チーム打率.201、1試合平均得点2.58。これでは、いくら投手陣が良くても勝利を手繰り寄せることは難しくなる。貧打はそう簡単に解決するものではない。だから・・・
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週刊ベースボール