【報告書】大牟田病院の患者虐待「目撃したのに通報義務が果たされず」 第三者委「過去にも虐待うやむやに」 福岡
FBS福岡放送
国立病院機構・大牟田病院で、複数の職員が入院患者に虐待を繰り返していた問題です。第三者委員会が報告書をまとめ、通報義務が果たされていなかったと指摘しました。 1日午後、国立病院機構・大牟田病院の川崎雅之院長に、第三者委員会がまとめた調査報告書が手渡されました。
大牟田病院をめぐっては、複数の自治体の調査で、4人の男性職員が障害のある男女9人の入院患者に性的な虐待や身体的な虐待などを繰り返していたと認定され、職員のうち3人は、準強制わいせつなどの疑いで書類送検されています。 第三者委員会は報告の中で、虐待行為を別の職員が目撃していたにもかかわらず、法律に基づく通報義務が果たされていなかったと指摘しました。その背景として、過去に内部で患者への虐待が表面化した際、病院側がうやむやにしたことが確認されたとしています。 その上で、第三者委員会は大牟田病院に対し、患者の人権を守る意識を全職員が高めるよう研修を強化するよう求めました。 大牟田病院は「報告書をもとに再発防止に努めていきたい」としています。