アトレティコ、“絶対的な放出候補”と報じられるサウールの一撃でビジャレアルに劇的勝利!CL出場圏4位に浮上‼︎
4月1日のラ・リーガ第30節、アトレティコ・マドリーは敵地ラ・セラミカでのビジャレアル戦を2-1で制した。 アウェーここ9試合でわずか1勝、7試合連続失点中、ビジャレアルは9試合負けなしで、マルセリーノ監督はシメオネ監督との対決でここ4戦3勝……。チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のために絶対に勝利が必要なアトレティコだが、このアウェーでのビジャレアル戦はあまりにもハードルが高いように思えた。 しかしながらキックオフから9分後、アトレティコの希望が灯った。コケの左CKから、ニアサイドのヴィツェルがヘディングシュートを決め切りゴール。シメオネ監督のチームは、幸先よくリードを得ている。 その後はホームのビジャレアルがアトレティコ陣地で試合を進めるが、最後の詰めで精度を欠く。またアトレティコもカウンターからロドリゴ・リケルメらがミドルを中心に2ゴール目をうかがうも、決め切ることはできなかった。 試合は0-1のまま折り返し、迎えた後半にスコアが動く。次にゴールを決めたのは、ビジャレアルだった。ペナルティーエリア手前でジェラール・モレノの横パスを受けたスルロットが、コンパクトに左足を振ってグラウンダーのシュートを放つと、これが枠内右隅に収まった。ノルウェー代表FWがこれがラ・リーガ14得点目と絶好調だ。 同点に追いつかれたアトレティコ。シメオネ監督はメンフィス、グリーズマンを下げてモラタ、アンヘル・コレアを入れるなどして勝ち越しを目指すが、ビジャレアルのマルセリーノ監督仕込みの堅守を前になかなかチャンスを生み出せず、生み出せたとしてもモラタ&A・コレアは決め切れない。 試合はこのまま1-1で終了するかに思われた。が、84分にバリオスとの交代で投入されていたサウールが、その3分後に劇的な勝ち越しゴールを決めた。 ここ最近のファンの批判から「僕が望むレベルにいないことはわかっている。努力し続けるだけだ」と告白し、アトレティコにとってはそのあまにも高過ぎる年俸額によって“国家の問題”レベルで絶対的に放出候補しなければならない存在と報じられている同クラブのカンテラーノ、サウール。完全な逆境に立たされている背番号8は、ペナルティーエリア手前でパスを受けると、左足で、まるでゴルフのパターショットのようなシュートを放ち、ボールを枠内左隅に沈めている。サウールはゴールの直後、大きな驚きと深い喜びが入り混じったような表情を見せて、チームメートと歓喜を分かち合っている。 アトレティコはサウールのゴールによって手にしたリードを最後まで守り切り、アウェーで5試合ぶりの勝利を手にした。前日にレアル・マドリーに敗れていたアスレティック・ビルバオを抜いて、CL出場圏内の4位に浮上している。