虐待疑い「38件」 県が支援改善チームで改善策検討へ 県立愛名やまゆり園
県立の障害者施設、愛名やまゆり園で多数の虐待の疑いが明らかになった問題を受け、県は庁内に「支援改善チーム」を立ち上げ、対策の骨子案を年内にもまとめる方針です。 県立障害者施設、愛名やまゆり園では、去年当時の職員による入所者への傷害事件が発生しました。 これを受け第三者委員会が調査したところ、去年までに虐待が疑われる事案があわせて38件明らかになり、県は31日、県議会常任委員会で、「支援改善チーム」を立ち上げたと報告しました。 県福祉子どもみらい局・川名局長「施設を運営している県として、本当に反省しなければならない。 至急、支援改善検討チームを設けて、中に入ってヒアリングを含めて新たに虐待と指摘されていたものの検証を行う」 一連の問題を受け、利用者の家族からは、「親としてとても悔しい」、「単なる虐待として済ませてほしくない」といった声が寄せられたということです。 委員からは、指定管理を行う県の監督責任の甘さや、欠員が出た園の労働環境の厳しさなどが指摘され、「職員の配置の数を見直すことが必要だ」などとする意見が上がりました。 県は、園への特別監査を始めていて、年内にも調査結果と改善策の骨子案をまとめる方針です。