「ON砲」の現代版は「OS砲」?【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第121回
最近、私が注目しているのは各チームの「OS砲」です。阪神ファンの方なら大山悠輔選手と佐藤輝明選手、巨人ファンの方なら岡本選手と坂本勇人選手を思い浮かべるでしょう。DeNAファンの方なら、移籍もあったので少し古いかもしれませんが、(タイラー・)オースティン選手と(ネフタリ・)ソト選手でしょうか。 私の正解は、我がヤクルトの(ホセ・)オスナ選手と(ドミンゴ・)サンタナ選手。6月12日のソフトバンクとの交流戦では7回にそれぞれソロホームランを放ち、見事に「アベックホームラン」を達成しています。 2人は新たに来季からの3年契約を結んだばかりですが、このOSコンビの活躍がなかったら、チームは低迷していたかもしれません。サンタナ選手は打率リーグ1位(.313。7月3日時点、以下同)、オスナ選手は13位(.252)。ホームラン数もサンタナ選手が11本で3位、オスナ選手が10本で5位と、彼らの活躍がシーズン後半に向けても重要になることは間違いありません。 もちろん、OSの活躍だけでは足りません。ヤクルトは本塁打や得点などはリーグトップですから、投手陣の巻き返しに期待したいです。ただ、これから夏の過酷な試合が待っていますし、主砲の村上宗隆選手、長岡秀樹選手など打線のさらなる奮起も祈りたいところです。 個人的には、山田哲人選手の打棒爆発を願ってやみません。OSコンビに、山田選手の背番号1を追加した「OS-1」で、つらい夏場を乗りきってほしいと思います。 今週もおつき合いいただき、ありがとうございました。また来週お会いしましょう。 構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作