【排ガス規制対応でどう変わった?】2023年版の2気筒250ccスーパースポーツ馬力番付
────────── ヤマハ・YZF-R25 時間に余裕のある規制対応で馬力はキープ ────────── 日本では2014年12月に発売が開始されたのが、249cc水冷並列2気筒エンジンをスチール製フレームに搭載したYZF-R25。そのデビュー当時は、クラス最大の最高出力(36馬力)を誇っていました。 2018年型で平成28年排ガス規制に対応し、最高出力が35馬力に。そして2019年3月にマイナーチェンジが施され、倒立フロントフォークやMotoGPマシンのYZR-M1を思わせる外装デザインなどを採用しました。 継続生産車に対する平成32年(令和2年)国内排出ガス規制の適用に半年ほど先駆け、2022年5月には35馬力を維持したままこれに対応。同時に、前後ウインカーがLED化され、純正アクセサリーにはクイックシフターが初設定されました。これまで、ニンジャ250にやや離されていましたが、2022年型以降は最高出力が同数値。どちらが速いかは……。 ────────── スズキ・GSX250R 排ガス規制対応に期待したいフレンドリーモデル ────────── 初代は2017年4月に日本での発売を開始。以前のGSR250から継承したロングストロークの248cc水冷並列2気筒エンジンを、同じくGSR用をベースとしながらも軽量化を果たした車体と組み合わせ、本格的なスーパースポーツのルックスと扱いやすい走行性能の融合を狙ったモデルです。 2021年からABS仕様がラインアップされ、これにより車重は3kg増の181kgに。最高出力と車重を見れば、同じクラスとはいえ他メーカーの250ccスーパースポーツとライバル関係にならないことは明らかです。 ただしGSX250Rには、マイルドな乗り味と低く抑えられた価格(2023年2月のカタログ価格で58万1900円)により、エントリーライダーにもフレンドリーに対応するというミッションもあります。現在は生産終了状態ですが、復活する価値の大きなバイクです。
田宮徹