【排ガス規制対応でどう変わった?】2023年版の2気筒250ccスーパースポーツ馬力番付
国産各社の2気筒250ccスーパースポーツ
────────── ホンダ・CBR250RR 実質的な速さは2023年もクラストップ!? ────────── スロットルバイワイヤシステムの採用と、これを活かしたライディングモード(3タイプ)の搭載、本格的なスーパースポーツに近い車体ディメンションなどで、2017年5月にデビューしてこのクラスのレベルを引き上げる立役者となったのが、249cc水冷並列2気筒エンジンを搭載するCBR250RR。 2020年9月には、ニンジャZX-25Rの登場に対応すべく最高出力が3馬力アップの41馬力に引き上げられ、アシストスリッパークラッチが装備され、オプションパーツにはアップ&ダウンの双方向に対応するクイックシフターも追加されました。 そして2023年2月の熟成でもさらに大幅刷新。まず、レイヤー構造のカウルを用いながらスタイリングが刷新されました。倒立フロントフォークは、ショーワ製のSFF-BP仕様に変更。加えて、3段階+オフに切り替えられるトラクションコントロールシステム、ハザードランプとエマージェンシーストップシグナル機構を新採用しています。極めつけは、エンジン各部の見直しによる1馬力アップ。最新排ガス規制に対応しながらも、最大のライバルであるニンジャZX-25Rにまた一歩迫りました。 ────────── カワサキ・ニンジャ250 排ガス規制に抗えず2023年型は2馬力ダウン ────────── かつての2ストVツインや4スト4気筒の“レーサーレプリカ”が、環境規制強化の影響で全滅した後に、新時代のフルカウル250ccカテゴリーを切り開いたのがニンジャ250R。その進化版となるのがニンジャ250です。 2018年型でのフルモデルチェンジにより、大幅なパワーアップを達成。同じ水冷並列2気筒レイアウトのエンジンを積むCBR250RRには届きませんでしたが、ヤマハのYZF-R25を超える37馬力の最高出力を達成しました。このモデルチェンジでは車体も完全刷新され、先代比8kgの軽量化も達成。現行の国内メーカー製250ccスーパースポーツでは、2023年も最軽量です。 しかしこの2023年型では、最新排ガス規制に対応したことで248cc水冷並列2気筒エンジンの最高出力が2馬力、最大トルクが0.1kgmダウン。結果、最高出力はYZF-R25と並ぶことになりました。