「いつか祖国でプロレスの試合を」内戦で難民となったシリア人レスラー "九州プロレス"に参戦
■子供向けアニメを借りたら、なぜかプロレス動画 プロレス文化がないシリアでプロレスを知ったきっかけは、レンタルDVD店で子供向けアニメを借りたら、なぜかプロレスのDVDが入ったこと。実は13歳からシリアで美容師をやっていて、キャリアはプロレスラーよりも長い、というコーカスさん。現在レスラーとして活動しているドイツでも、美容師をなりわいとしています。 今年設立16年を迎えた九州プロレスは、コーカスさんが九州で試合をすることがお互いにとって良い影響があると考えて、コーカスさんの参戦を決めました。 九州プロレス 筑前りょう太理事長「世界と交わる、ということですよね。壮絶な人生を歩んできた人間の成長の舞台に、この九州がなれたならば。そして彼が成長した時、九州という言葉を出してくれたり。彼の胸の中に、成長させてくれた舞台としての”九州”は常にあると思う。九州が世界に広がるきっかけになるかもしれないし、実際に九州がある人間の成功に一つ貢献できた実績にもなると思う」 ■「”人間のたくましさ”思い知らされる」 「まずは青コーナーより、TAJIRI=ジョージ・コーカス組の入場です」 この日はTAJIRI選手とタッグを組んだコーカスさん。身長195センチの巨体を生かして、相手をパワーで圧倒します。豪快な投げ技でマットを揺らしますが、勝負はなかなか決まりません。 最後はTAJIRI選手の毒霧を誤って浴びてしまい、敗れてしまいました。会場に集まった400人を超えるファンを大いに盛り上げました。 ファン「初めてジョージ・コーカス選手を見て、迫力があってますますファンになりました。(シリアについて)今まで考えたことなかったけど、こんな選手もいるんだと初めて知りました。応援したくなります」 九州プロレス 筑前りょう太理事長「世界では、いろんな戦争に巻き込まれたり、国の状況に振り回されたりすることはあると思うが、世界のどこかに自分の居場所を作れている人間のたくましさを思い知らされる」
故郷から遠く離れた九州で存在感を示したコーカスさん。将来はプロレス文化がないシリアで、これまでに培ったパフォーマンスを披露することが夢だと言います。 ジョージ・コーカス選手「いつか戦争がすべて終わって、元に戻った時にやりたいことは…。シリアで初のプロレスの試合を企画できたら、とてもうれしい。親しい友人は全員招待するつもりだよ」 コーカスさんは8月14日まで滞在して、九州プロレスで3試合に出場する予定です。
RKB毎日放送
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