【高校ラグビー】「伏工魂」伝統受け継ぐ京都工学院、連続トライと魂のタックルでシード校撃破
<全国高校ラグビー大会:京都工学院15-7中部大春日丘>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場 伏見工の流れをくむ京都工学院がシード校を撃破した。 中部台春日丘(愛知)を競り勝った。3-7からフッカー川口の連続トライと魂のタックルで制した。 Bシード相手に15-7とリードした残り8分。FB広川主将が声をかけた。「タックルファイト、いくぞ」。練習の最後10分間に、ひたすらタックルをやり続ける伝統の「タックルファイト」。ここが勝負どころと感じ、発動した。最後まで止まらない怒濤(どとう)のタックルで防壁をつくって逃げ切り。号令をかけた広川は「厳しい練習の最後にやるからきついけど、本当にやってきて良かった」。歴史と日々の積み重ねで、勝利を引き寄せた。 伏見工から京都工学院に、校名は変わったが、伝統は受け継がれている。3度目の全国制覇をした00年度に主将を務めた大島監督は「赤黒ジャージーでやらなければいけないことは変わらない。ひた向きに体を張ることが1番。もう1度しっかり準備して、準々決勝にいきたい」。元日に行われる3回戦の相手はBシード国学院栃木(栃木)。次も難敵相手となるが「伏工魂」を感じさせる赤黒の軍団が、まだまだ花園を盛り上げる。【永田淳】