来季もバルセロナを指揮するチャビ「訂正は賢人がすること」「私は勝ち続ける。今なら欧州のビッグクラブと渡り合える」 | ラ・リーガ
バルセロナは25日、チャビ・エルナンデス監督が来季もチームを率いることを正式に発表した。 今年1月末に今季限りでの退任を発表していたチャビ監督だが、3カ月で撤回。ジョアン・ラポルタ会長やデコSD(スポーツディレクター)から説得を受け、2025年まで結ぶ契約を全うすることを決断している。 25日に会見に出席したチャビ監督は、次のように語った。 「1月の退任発表は正しかったし、それこそチームが必要としていたことだった。私はクラブにとっての最善を考えたし、エゴで下した決断ではなかったんだよ」 「そして今はその反対で、まだプロジェクトは終わってないと思っているチーム、会長、デコからの信頼を感じているし、それがなければ何も始まらない。その信頼が私の考えを変えたし、今は続けるための力がある。訂正は賢人のすることだよ」 「私が受け取れるはずの年俸を逃さないために残る? そんなこと誰が言ったんだ? それは私に打撃を与えることを意図した報道だ。ラポルタとデコは、もし私が退団を選んでいたとしたら1ユーロも受け取る気がないことを知っている。それは私の人間性に傷をつけようとする噂だよ。私が続けない場合、私の契約金は次の監督のために支払われていた。会長はそのことを知っているんだ」 チャビ監督は、バルセロナが「勝者のプロジェクト」を抱えていることを強調する。 「(退任を発表した際には)心理的にもフィジカル的にもチームがあらゆる面で改善されると考えた。別にクラブの周囲の環境やプレッシャーが、退任を決めた主要な動機ではないんだ。それから私には考える時間があった。そうして今、ここにいるわけだ」 「私は勝ち続けるためにここにいる。今季無冠でも、ここにあるプロジェクトは勝者のものであり続けているんだよ」 チャビ監督はまた、自身の指揮官就任当初と比べてチームが大きな成長を遂げており、現在であれば欧州のほかのビッグチームにも引けを取らないとの見解を示している。 「チャンピオンズリーグ準々決勝のPSG戦について? 良い質問だ。敗退こそしたものの、戦術レベルではファーストレグもセカンドレグも私たちの方がPSGより優れていた。もう少し良い競い方ができればよかったのだがね。しかし、それもプロセスの一部であり、ずっと勝って、勝って、勝つということは、とても難しいんだ」 「私たちは成熟しなければならない。スタッフも若手選手たちも多くを学んだよ。来季はより良い仕事ができるだろう。自分たちがすべきことは分かっている」 「昨日、ラポルタやデコにも言ったんだが、チームが本当に改善されたのだという感覚がある。2年前、バイエルンのスタジオに赴いたときには、最高レベルで競うのはまだまだ遠いことだと感じていた。しかし今の私たちは、欧州のビッグチームたちと競えるコンディションにあると考えている。それは明確だと思う」 「私たちが(PSG戦で)負けたのはディテールのためだ。これから、もう一度挑戦を果たすことになる。勝利は私たちの手中にあったが、自分たちの責任で逃してしまったんだ」 チャビ監督は、首脳陣もコーチングスタッフも選手たちも、バルセロナ全体が一枚岩になる必要性を説いている。 「まだ踏破すべき道のりは長い。重要なのは、私が続けることについて全員が合意していることにほかならない。来季タイトルを獲得するために努力をしていくよ」 「私は全員のことを信じている。私はクラブの誰かと話すときに、団結すること、家族となることを意識している。誰に対しても、可能な限り誠実でいようと思っているよ」