田中瞳アナウンサー、“ギャップ”に戸惑い悩んだ新人時代 『WBS』を通して意識に変化
◆さまぁ~ずらとのトークで気付き「ちゃんと見て分かってくれてる人がいる」
タイトルの「まにまに」は、「こんな機会は最初で最後かもしれないと思いながら書いているので、ちょっと背伸びした自分の姿を見せたいわけではなくて、本当にありのままの自分、28歳の自分が書いたものとして1冊の本にしたかったので、“そのままに”という意味で」つけた。その思い通り、世間一般に広がっている「田中瞳アナウンサー像」や世の中の人が抱えるイメージに対する「焦り」も吐露するなど、ありのままに、ここまで書いて大丈夫なのか?と思ってしまうほど、率直な思いが綴られている。 「私もそう思います」といたずらな笑顔を見せた田中は、「自分はこういう人間なんですというのを別にそんなに表に出したいわけじゃないですし、それを分かってくださいと言いたいわけでもないんです。ただアナウンサーって自己主張しないですし、自分のことを話さないので、あまりにも違ったイメージを持たれていたり、全然違う自分として解釈されてしまって。それが本当にあちらこちらで増殖しているということはやっぱり止めなくちゃと」と笑う。 「ヒト編」に登場するさまぁ~ず、狩野アナ、白岩さんについて尋ねると、「自分のことを話してくれる人って誰がいいんだろうと考えた時に、私、限られた人しかいなくて(苦笑)。さまぁ~ずさんは、アナウンサーになって最初にレギュラーについた番組で一緒にやっているので、ずっと見てくださっているし、絶対お願いしたいなと思いました」と即答。さらに、「私はいろんな人に自分の悩みを吐露したり相談したりすることが得意じゃないのですが、狩野さんにだけ話していたりすることもあるんです。狩野さんとは同じ番組(『モヤさま』)を担当したっていうこともあって、歳は違えど分かち合えることがあったりして、すごく仲良くさせてもらっているので、先輩なら狩野さん。友達も、その子以外にも迷ったんですけど、高校の友達だけどバイトもずっと一緒にしていて、いろんな面から見た自分について話してもらえるのかなと思ってお願いしました」と、さまざまな側面から見た田中アナを知るにはベストな人選だった様子。 今回公の場でのトークの機会を持ち、新たな気付きもあった。「さまぁ~ずさんだったら、もちろん普段の収録でもカメラが回っていない間に雑談的に話すことはあるんですけど、自分について深掘りしてもらうことなんてないですし。どう思われているのか、改めて聞くのってちょっと怖いし、お願いしておきながらゾクゾクしましたね」と振り返る。「でも私はこれまで、何を考えていてどういう人なのか分からないということばかり言われてきたので、ちゃんと見てくれて分かってくれてる人が周りにいるんだなと、ちょっとホッとしました」と感謝する。