「新幹線で配信アニメ観たいけどWi-Fiいつも混み合ってない?」←そもそも観られる?
繁忙期の新幹線や飛行機で無料Wi-Fiサービスは…?
年末年始、帰省や旅行を控えている人は多いことでしょう。長距離移動中、かつては雑誌や文庫本などを読み耽る人が多かったように思われますが、昨今はすっかり、スマホやタブレットなどでコンテンツを楽しんでいる姿ばかりが見受けられます。 【画像】こちら新幹線や飛行機で観るのはちょっと…な2024年の「キワドイ」アニメです(7枚) しかしながらいざ車内や機内で提供されている無料Wi-Fiに接続しようとしても、どうにも通信がままならない、といった事態に陥ったことはないでしょうか。 「(繁忙期の)通信環境には、あまり期待しないほうがよいですね」と話すのは、都内在住の50代会社員男性です。年末年始やお盆の時期などいわゆる繁忙期に、帰省のため毎回、新幹線を利用しているとか。 新幹線の車内では、JR各社が無料Wi-Fiサービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」「JR-WEST FREE Wi-Fi」「Shinkansen Free Wi-Fi」を提供しており(一部区間、車両を除く)、それぞれ利用できるエリアや利用条件は異なるものの、いずれもメールアドレスやSNSアカウントなどをその場で登録するだけで利用できます。 利用時間制限や、公共のWi-Fiというリスクはありますが、その手軽さから、新幹線の車内ではこれを利用するという人は多いことでしょう。そしてそれは、通信品質にもダイレクトに影響します。 「(繁忙期の)特に駅からの発車直後などは、やはり通信しようとする人が多いせいか、なかなかつながらないこともあって、『混み合ってんなー』という印象があります」 これは、車内に設置されたAP(アクセスポイント)の通信容量を利用者でシェアするために見られる現象で、先の男性も「空いているときには実に快適なんですけどね」と付け加えます。 かつては、トンネルに入ると携帯電話が不通となることもありました。要は電波が入らない状態であり、インターネット接続も当然、切れてしまいました。山あいを走りトンネルの多い北陸新幹線は当初、この不通区間も多く、同線を運行するJR東日本はその解消に取り組んできており、そして2024年3月の敦賀延伸時には、全線で携帯電話の使用を可能としています。 とはいえトンネルや山間部での通信速度は相応に低くなる傾向にあり、これに繁忙期が重なると、上述した男性のように「あまり期待しないほうがよい」ということになるかもしれません。そうなるとストリーミング動画の視聴はまず難しいでしょう、事前にダウンロードしておいたほうが無難のようです。 一方で飛行機の通信環境はというと、2024年、かなり大きな動きがありました。 JAL(日本航空)は同年10月1日より国内線の機内Wi-Fiサービスについて、これまでのWEBサイト閲覧やメールなどのテキスト送受信といった利用に加え、ストリーミング配信による動画視聴サービスの利用を可能とする、と発表したのです。 対象となるのはJAL便のほか、グループ会社のJTA(日本トランスオーシャン航空。12月下旬より)、J-AIRのエンブラエル190になります。 なお、ANA(全日空)が運行する国内線の機内Wi-Fiサービスについては2024年12月現在、WEBサイト閲覧やテキスト送受信等は可能ですが、ストリーミング配信による動画視聴についてはアナウンスされていません。
マグミクス編集部