世代別代表では圧巻も…。A代表で輝けなかった日本人(10)W杯出場逃し低迷…。厳しいと言わざるを得ない27歳MF
東京五輪での久保建英や三笘薫のように、世代別のサッカー日本代表で活躍したのち、A代表でも中心選手に成長する選手は多くいる。一方で、世代別代表で存在感を放ちながらも、A代表にうまく定着できなかった選手も枚挙に暇がない。今回は、年代別の代表で期待を集めながらも、その後は苦しんでいる選手をピックアップして紹介する。※データは『transfermarkt』を参照、4/13時点。
MF:三竿健斗 生年月日:1996年4月16日(27歳) 所属クラブ:OHルーヴェン(ベルギー) 2023/24リーグ戦成績:13試合1得点1アシスト 三竿健斗は、A代表で6試合に出場した経験があるものの、世代別代表のときほどのインパクトを残せていないと言えるだろう。 三竿は東京ヴェルディの下部組織で育った。U-17から各世代別の代表を経験し、主要な国際大会を戦っている。2015年にはヴェルディでトップチーム昇格を果たすと、開幕戦でいきなりプロデビューし、シーズンを通してレギュラーを務めた。その翌年に鹿島アントラーズへ移籍している。 鹿島1年目はほとんど出番がなかったが、2年目の2016シーズンになってコンスタントに出場するようになり、2017年には21歳でA代表デビューを果たした。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の信頼を勝ち取って2018年に入っても招集されたが、西野朗監督が指揮をとったロシアワールドカップは最終候補に呼ばれながらも、23人に残れずに落選。自身のSNSで、日本代表にエールを送りつつ、「悔しさをいつもエネルギーに変えて成長してきたので、これで僕はさらに強くなれると思います。次のカタールワールドカップで中心選手として活躍できるようにまた頑張ります」と、前向きにつづった。 その言葉どおり、鹿島で主将を務めるようになった三竿は、抜群のフィジカルを活かした守備から、精度の高いキックで前線にパスを供給し、Jリーグ屈指のボランチとしての地位を確立した。それでも遠藤航や守田英正といった選手がいるA代表からは声がかからず、2023年からヨーロッパに飛び出している。 しかし、ポルトガルのサンタ・クララでは好印象を残せずに2部降格を経験し、今季はベルギーのOHルーヴェンに移籍した。シーズン前半戦はレギュラーの時期もあったが、負傷離脱から戻ったあとはベンチに座ることが多くなっている。まだ27歳だが、現状は厳しいと言わざるを得ない。
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