嶺南中の全校生徒150人が寸劇で男女共同参画学ぶ 南房総(千葉県)
南房総市の嶺南中学校(安田道明校長)で、千葉県主催の「南房総地域男女共同参画セミナー『生徒とともに身近な男女共同参画を考える』」が開かれた。全校生徒150人が、身近な場面を題材にした寸劇で、学校や家庭での男女共同参画について学んだ。 県では「男女共同参画地域推進員制度」を設けており、知事が委嘱した地域推進員が各地域で県や市町村とのパイプ役となり、男女共同参画を推進する活動を展開している。 今回のセミナーでは、「身近に起こりがちな男女共同参画に関する出来事」をテーマにした寸劇を、地域推進員や同校教諭、市職員らが演じた。 中学生にも身近な場面を題材に寸劇が披露され、家庭の一場面を取り上げた「家事の役割分担~家庭内での男女共同参画を考える~」では、共働きの家庭で母親ばかりが家事や育児をする様子を紹介。何もせずに晩酌をする父親に子どもたちが疑問を投げかけ、「お父さんは男。女が家事をしたり、家族の世話をしたりするのは当たり前」という祖母の発言についてどう感じるかなどを生徒に問いかけた。 生徒は「すごく勉強になった。私の祖父母は、男性と女性の役割を決めつけていて、祖父は家事をしない。祖母はそれが普通だと思っているので、このセミナーの内容を祖父母にも教えたいと思った」などと感想を話していた。