95歳女性の頭部などを凶器で殴り殺害 容疑の無職男を書類送検「証拠隠滅や逃亡の恐れなし」 鹿児島県警、氏名公表せず
鹿児島県指宿市東方の自宅で8月、無職の女性=当時(95)=が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、指宿署は25日、殺人の疑いで、高齢の無職男=同市=を書類送検した。氏名や女性との関係性などは「個人が特定される恐れがある」として明らかにしていない。 【写真】指宿市の位置を地図で確認する
書類送検容疑は、8月12日夕から13日朝までの間、女性宅で、女性の頭部などを凶器で複数回殴り殺害した疑い。死因は外傷性ショック。同署と県警捜査1課によると、容疑者が高齢で、証拠隠滅や逃亡の恐れがないことなどから、身柄を拘束する必要はないと判断した。 男は捜査員の問いかけに対し具体的に供述しておらず、動機や殺害方法の詳細などは不明。同署は書類送検した根拠について「現場検証や関係者への聞き取りなどを踏まえ、捜査を遂げた結果」と説明している。 事件を巡っては、8月13日午前8時40分ごろ、室内で血を流して倒れている女性を娘が見つけ、110番した。指宿消防署によると、女性はベッドにあおむけに横たわり、首まで布団をかぶっていた。 近隣住民や複数の関係者によると、女性は90代の夫と同居し、娘が2人を介護していた。前日には、夫婦そろって近くのデイサービスを利用していた。
南日本新聞 | 鹿児島