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くす玉を割る高出さん家族（右）＝白山市立高速鉄道ビジターセンター

白山市立高速鉄道ビジターセンターの外観＝今年２月、白山市宮保町

　白山市立高速鉄道ビジターセンター（愛称・トレインパーク白山）の来場者数が14日、10万人を達成した。北陸新幹線敦賀開業に合わせ、白山総合車両所の隣接地に整備されたセンターは3月13日に開業し、市は年間利用者数を18万人と見込んでいたが、想定を上回る4カ月での大台到達となった。関係者は夏休みを控え、「年間30万人も夢ではない」と期待感を高めた。 　センターで行われた記念セレモニーでは、節目となった高出和佳さん（33）=輪島市町野町=とその家族、田村敏和市長、小山一徹センター長らがくす玉を割り、高出さん一家には田村市長から記念品として、新幹線のぬいぐるみやタオル、白山市産米、菓子などが贈られた。 　高出さんは、地震で金沢市に避難中の妻しのぶさん（40）と長女紗衣ちゃん（5）、長男采季ちゃん（2）とともに初めて訪れた。妻と子どもたちは毎週のようにセンターに通っているといい、「雨の日でも遊べるいい施設だと思った。家族が喜んでくれてうれしい」と笑顔で話した。 　小山センター長によると利用者の内訳は、平日は公民館行事などで見学に訪れる市内外の高齢者が目立ち、週末や休日は親子連れが多いという。 　親子連れはゴールデンウイークまでは県内の客がほとんどだったが、以降は富山や福井からの来訪者が増え、範囲がだんだん広がってきている。 　田村市長は「予想以上のペースで驚いた。リピーターを増やすためにも、飽きられないような対策を考えていきたい」と述べた。