「もはやエサ…」絶対釣れるやつ!夏の渓流ルアーの定番『スピナー』の構造や使い方を徹底解説!
渓流ルアーの主流はミノーですが、シビアな魚にはそのアグレッシブな強いアピールが、かえって違和感を与えてしまうこともあります。そんな時は、スピナーがおすすめ! 盛夏の渓流においてはミノーやスプーンを凌ぐ釣果をたたき出すことから、「もはやエサ!?」などと形容されることも! これから訪れるベストシーズンに向け、「スピナーの基本」をみていきましょう。 【画像】「こりゃ釣れるわ…」夏の定番スピナーの写真ギャラリー
シンプルな構造だけど、魚は釣れる!
スピナーはとてもシンプル。基本的に1本のワイヤーにクレビス、ブレード、ビーズ、フックなどの部品で構成されています。使い方はただ巻きが一般的ですが、モデルによってはジャークやトゥイッチに対応するものも存在しています。 スピナーは、スプーンと同様にルアーフィッシング黎明期から活躍し続けてきたルアーです。その歴史はミノーよりも古く、かつては釣り具店に置いてあるルアーはスプーンとスピナーがほとんどだったそうな。釣り歴の長いトラウトアングラーの方は「うん、うん、そうそう」と昔の釣りを回想していただいているかもしれません。 今現在は、圧倒的にミノーが主流。渓流ルアーシーンで、このスピナーをメインで使用しているアングラーは、そう多くはないと思いますが、このルアーが光を放つシーズンがあります。それは渓流域の虫たちが活発に動き始める夏場。 ブレードの煌めきと、その小さなシルエットが、水中で羽化した水生昆虫や水面付近でもがく陸生昆虫、さらには小魚などをターゲットに連想させるのか、水生昆虫や陸生昆虫が多く発生する初夏以降に、とくに威力を発揮してくれます。
スピナーのキモとなるブレードの構造を見てみよう
スピナーは、着水と同時にブレードを回転させながら巻いてくる、トレース型のルアーです。ミノーやスプーンがボディの中心軸を支点として左右対称にアクションするのに対し、スピナーの場合はワイヤー軸を支点としてブレードが回転することで、アピールしてくれます。 当然ながら、このブレードが非常に重要な役割を担うわけですが、形状や取り付け方も様々。いくつかのタイプを見ていきましょう。 【ブレードの形状】ウィローリーフ型 水の抵抗が少なく水を逃しやすい形状。通常のアップストリームはもちろん、ダウンやディープレンジの攻略にも向いています。 【ブレードの形状】コロラド型 ウィローリーフと比べて水の抵抗を受けやすいため、スローに誘えます。上流に投げて巻いてくるアップストリームの釣りでも、流れに同調させやすいですね。 【ブレードの取り付け方】クレビスタイプ クレビスを介して付けられたもの。水の抵抗が少なく、アップからダウンまでオールマイティーに使用できます。 【ブレードの取り付け方】インラインタイプ ワイヤーと一体化したインラインタイプ。立ち上がりが速く、水の抵抗も受けやすいのでアップの釣りに向いています。