商品名もコピーもない!? 簡潔すぎるパッケージのキャンディ、販売元はあの会社
3月18日よりキャンディのコーナーに並び始めた、このパッケージ。表面は「バァーン」「キラッキラッ」の2種あるそうだが、もはや何の商品かもわからない見た目だ。 【写真】さまざまな使い方が推奨されている「推しキャン」 実はこれ、大阪の飴ちゃん界の代表「パインアメ」を販売する「パイン」(本社:大阪市天王寺区)の新商品「推しキャン」。推し活をさらに楽しくするためのキャンディだそうで・・・斬新なパッケージにした狙いについて、担当者に訊いた。 ■ 徹底的に推し活撮影に寄り添ったデザインに 好きなアイドルやアニメのキャラクター、アーティストなどを応援する活動のことを言い、市場規模は年々成長している「推し活」。イベントやライブなどへの参加や出演する番組の鑑賞以外にも、グッズ収集、アクリルスタンドやぬいぐるみの撮影、聖地巡礼など、活動内容も多岐に渡る。 広報担当者いわく、パインアメも「推し活」のひとつとして使われている様子をよく目にしていたそうで、「お菓子メーカーとしてもっと推し活をサポートするにはどうしたら良いかと考え、手軽に手に入るお菓子だからこそ楽しめる『撮影』に特化したパッケージのキャンディを企画しました」という。 外包装のパッケージは「バァーン」と「キラッキラッ」の2種があり、袋のなかに推しのアクリルスタンドやぬいぐるみを入れて撮影すると、まるで「少年マンガ」「少女マンガ」の1コマのような楽しい写真を撮影することができる仕様に。 それにしても「推しキャン」という商品名があるのにパッケージに記載しないとか、潔すぎでは? 担当者は「本来はパッケージのオモテ面に表記されていて当然の『商品名』『キャッチコピー』『味』などの表記については、楽しい写真を撮影する際に世界観を壊す要素になってしまうため、すべて裏面に記載しています。徹底的に推し活撮影に寄り添ったデザインにしました」とのことだ。 ■ グラデーションでさまざまなメンバーカラーを配慮 個包装には「尊い」「最高」「kawaii」「ちゅき」など全6種の推しを愛でる言葉をデザイン(無地のフキダシには自身で書くことができる)。色は一般的なアイドルのメンバーカラー10色がランダムで入っているが、微妙な色の違いもグラデーションでできるだけ再現したそうで、細かな気遣いが感じられる。 飴はピーチ味だが、特定の色にすることを避け、着色料は不使用。担当者は「ぜひ推しに愛を叫んだ写真を撮影して、SNSに投稿してみてください!」とコメントしている。想定小売価格は129円。