出演シーン全削除も…中居正広が「即降板」にはならないワケ
日本テレビが7日、女性に対して高額な示談金を支払うトラブルで騒動となっている中居正広(52)の出演シーンを全カットして「ザ!世界仰天ニュース」を放送した。なぜ、そこまでの対応をしながらも「即降板」とはならないのか。その裏には、トラブルを抱えたタレントに対する局側の“判断”の難しさがあった。 【写真あり】中居正広の「メンバー豪華すぎ」なゴルフ仲間 スポニチ本紙の取材では、中居のトラブルは刑事事件になっておらず、当事者間で示談により決着している。「ザ!世界仰天ニュース」は次回の収録日も1月下旬に決まっており、同局関係者は「騒動が大きくなっているのは承知していますが、すでに解決済みという扱い。局側から降板という判断を下すのはかなり難しい」と明かした。 これまでも女性スキャンダルや疑惑などで番組を離れたタレントは少なくない。ダウンタウン・松本人志(61)、アンジャッシュ・渡部建(52)、KAT―TUN・中丸雄一(41)らは自ら活動休止や謹慎を表明。局側はそのタレントの決定を受け、対応してきた。 一方、中居は騒動が明らかになった12月27日、有料会員サイト内で「今向き合わなければならないことを真摯(しんし)に、懸命に取り組んでおります」とコメントを発表したのみ。現時点では、活動休止するなどの具体的な動きはない。局関係者は「前例のないケース。今後想定されることを考えながら動いているが、降板もそうだが、番組終了も簡単に決められない」と話している。 テレビ朝日、TBS、フジテレビは、今週中居が出演予定だったレギュラー番組を別の番組に差し替える方向。ただ、それ以降は未定だ。「NHKならば放送ガイドラインにのっとって判断するため決断は早い。ただ民放はスポンサーの意向や視聴者の意見など他にも判断材料がある」(同関係者)。4月は民放各局で番組改編が控えている。春以降の広告出稿に向けたスポンサーへの説明も今月中に始まるため、番組をどうするか早急に決める必要がある。短期間での難しい判断を迫られるが、各局が下す決断は中居のタレント生命にも大きく関わることになる。