生田斗真が憧れ続けた「人生を楽しむ大人たち」、劇団☆新感線の最新作とは?
生田斗真と中村倫也が、関西が生んだエンターテインメント集団・劇団☆新感線の舞台『バサラオ』に出演。5月17日に、生田と中村、座長で演出のいのうえひでのり、看板俳優の古田新太による会見が大阪市内でおこなわれ、3都市で4カ月をかけて上演する、作品の内容が明らかとなった。 【写真】仲睦まじい様子の生田斗真と中村倫也 『バサラオ』は、壮大かつにぎやかな時代劇を展開し、本家の歌舞伎俳優も注目する人気路線「いのうえ歌舞伎」の最新作。日本の南北朝時代を思わせる島国を舞台に、誰をも魅了する美貌を持つ悪漢・ヒュウガ(生田)が、元密偵の男・カイリ(中村)を軍師として、ゴノミカド(古田)などの権力者と渡り合って国盗りを目指す・・・という物語だ。 ◆ 生田×中村の共演オファーには、即答「じゃあ、やる」 生田の生誕39年を記念した「39(サンキュー)」公演でもある舞台。生田は「17歳のときに出会い『こんなに人生を楽しんでいる大人たち、いいな』と憧れ続けたみなさんと、40歳になるタイミングを過ごせるのはうれしい。これほど長い公演は、新感線では前人未到の域だけど、1回1回を噛み締めて、怪我には本当に気をつけて楽しみたいです」と意欲を語る。 そして2016年の劇団本公演『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』での共演以来、生田と親しくしていたという中村は「最初『斗真君となにかやるよ』と言われて『じゃあ、やる』と答えました」とその友情を語る一方「なぜか主役よりも僕の方が出番が多くて、正式な文句はどこに出せばいいんだろうと(笑)。(最終地の)大阪は完成形になっていると思うので、楽しみに待っていてもらえれば」と、関西人の期待をあおった。 ◆ 本読みだけでもおもしろい、古田新太の「魅力」 また古田との新感線初共演に対しては、それぞれ「やっぱり古田さんがいると、ワントーン明るくなる感じ。本読みだけでもおもしろくて『なんなんだろう? この人の魅力は』って、いつも思います」(生田)「(共演した)『ロッキー・ホラーショー』(2011年)で地方を回ったときは、ご当地ネタを急に入れてきて、しかもハズさなかった。板の上に立ったときが、すごい楽しみです」(中村)と、リスペクトとワクワク感の混じった答えが。 それに対して古田は「2人とやるのは楽しみだし、ありがてえなあと思います。今回関西弁の役なんですが、アンケートに『関西弁が下手』と書かれるぐらい(笑)、関西弁が苦手。でもゴノミカドはインチキ関西弁なんで、思い切り行けるかな」と意外な弱点を明かした。そしてロングラン公演に対しては「40年この仕事をやってるんで、なんとかなるでしょう。倫也が大丈夫だったら大丈夫です」と応え、中村が「そんな試金石になりたくない(笑)」とツッコミを入れる場面もあった。 脚本は座付き作家の中島かずき、3人のほかには西野七瀬、粟根まこと、りょうなどが出演する。7月の福岡、8・9月の東京公演を経て、大阪は10月5~17日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万6500円、A席1万2500円、22歳以下2200円で、9月1日から発売開始。 取材・文/吉永美和子