櫻井翔と玉山鉄二のスーツはオーダーメイド 『笑うマトリョーシカ』Pが明かすビジュアル面でのこだわり
――続いて、玉山さんが演じる鈴木についてはいかがでしょうか。 鈴木は怪しくはありつつ、清家の秘書としては一歩引いて彼を支えているので、全面的に「この人怪しいですよ」と分かるようなお芝居ではなく、完璧な秘書なんだけど“何を考えているか分からないから怖い”というお芝居が必要な本当に難しい役。特に1、2話はそういう印象をつけたかったので、玉山さんと何度も意見交換をしました。結果、1話の序盤ほとんどセリフがない中、表情だけでもゾクっとくるような素晴らしい鈴木像を作り上げてくださったなと。目力のインパクトがものすごいので、その目だけで何か含んだ怖さがキャッチにストレートに伝わってくる。そんな鈴木が、道上とどう対峙するか、ぜひ注目していただきたいです。 ――3人の撮影現場の雰囲気はいかがですか。 シリアスなシーンも多いですが、カットがかかると3人で楽しくおしゃべりされています。櫻井さんと玉山さんの初共演のシーンは首相官邸でのシーンでしたが、待ち時間には体を鍛える話などをしているようで、すでにいい雰囲気で。水川さんとは、道上の実家の設定のロケ地が実在の飲食店なんですが、そこがすごくおいしそうなので、いつかスタッフとみんなでご飯を食べようという話をしてます。あとは玉山さんとは、櫻井さん同様私も筋肉の話をしました(笑)。スクワットがいかに効果があるかを教えていただいたり、他にも様々な知識をいっぱいいただいていますね。 キャスト陣とは、監督とともに台本についてもよく話します。本作に恋愛要素はありませんが、清家と道上の関係性は例えると“遠距離恋愛”をしているような感じなんですよ。中盤なかなか会えない2人ですがお互いの存在を常に意識していて、例えば今後SNS上でお互いに発信していったり、「いいね」をしあったりする描写もある。恋愛ではないけど、2人がどこかつながっていて、注目し合っている特別な関係性に視聴者が興味を抱けるドラマにしたいので、“疑似遠距離恋愛”的な空気感を大事にしたいと話しています。1話の中で清家が道上に放つ“あるひと言”があるんですが、そのシーンはカット割や目線などもこだわったシーンなので、視聴者の方も道上と一緒に“ドキッ”としてもらえたらうれしいです。 ――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。 政治が舞台なので「難しそう」「堅い」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもですが、決してそんなことはなく、主人公の父の死から始まる数々の疑惑や過去とのつながりから見えてくる隠された事実など、ゾクゾクするようなサスペンス要素満載で、さらに道上が対峙していく相手との駆け引きや心理戦も楽しめる、エンターテインメントドラマです。毎回あやしい人が出てきたり、新事実が発覚したり、物語が次々とジェットコースターのように展開していきます。ぜひお友達やご家族と様々な考察をしながら楽しんでいただきたいです。実は1話からセットをよく見ていただければ、あるものがすごく意味を持ってきたりもするので…隅々までよくチェックしておいてほしいです。 (C)TBS