岡田利規・藤倉大が新しい表現に挑戦した「リビングルームのメタモルフォーシス」日本初演スタート
チェルフィッチュの岡田利規が作・演出、藤倉大が作曲を手がけた「芸劇オータムセレクション チェルフィッチュ× 藤倉大 with アンサンブル・ノマド『リビングルームのメタモルフォーシス』」が、昨日9月20日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで開幕した。 【画像】芸劇オータムセレクション チェルフィッチュ× 藤倉大 with アンサンブル・ノマド「リビングルームのメタモルフォーシス」より。(撮影:前澤秀登)(他15件) 「リビングルームのメタモルフォーシス」は、ウィーン芸術週間の委嘱を受け、昨年5月にオーストリア・ウィーンのHalle G im MuseumsQuartierで初演された音楽劇。賃貸契約の一方的な破棄により、住む家を追い出されそうになる家族の物語から、人智の及ばない強大な力がその問題自体を舞台上から消すという劇世界が展開する。青柳いづみ、朝倉千恵子、川崎麻里子、椎橋綾那、矢澤誠、渡邊まな実が出演し、アンサンブル・ノマドが演奏を担当。日本初演となる今回の公演は、「東京芸術祭 2024」内の芸劇オータムセレクションの1演目として行われる。 開幕に際し、岡田は「作品と、シアターイーストの空間とが、いい感じの関係を結べています。俳優のパフォーマンスと、アンサンブル・ノマドの演奏との、混ざり具合が気持ちいい感じです。『リビングルームのメタモルフォーシス』という作品を上演する機会、この演目の感覚的な力を、昨年の世界初演時よりも先のフェーズへと育てていく機会を持てて、とても楽しいです。その楽しい気持ちで、観客のみなさんをお待ちしています」とコメント。 藤倉は「2年をかけて東京とロンドンを繋いで、岡田利規さんとチェルフィッチュの役者達と共に創り上げたこの音楽劇。最初から最後まで妥協なく挑み続け、新しい表現に挑戦しました。僕がアーティスティック・ディレクターを務めるボンクリ・フェスには岡田さんも訪れ、この経験が作品にも反映されています。また、僕の作品を一番多く演奏、録音しているアンサンブル・ノマドが加わることにより、東京公演は更に新たな魅力を持つものとなります」と作品への思いを語った。 上演時間は約1時間20分。公演は9月29日まで。 ■ 芸劇オータムセレクション チェルフィッチュ× 藤倉大 with アンサンブル・ノマド「リビングルームのメタモルフォーシス」 2024年9月20日(金)~2024年9月29日(日) 東京都 東京芸術劇場 シアターイースト □ スタッフ 作・演出:岡田利規 作曲:藤倉大 □ 出演 青柳いづみ / 朝倉千恵子 / 川崎麻里子 / 椎橋綾那 / 矢澤誠 / 渡邊まな実 演奏:アンサンブル・ノマド ※川崎麻里子の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。 ※65歳以上、29歳以下、高校生以下割引あり。