45歳の会社員です。20年も働いているのに今辞めても退職金が「500万円」しか出ません。定年まで続ければもっともらえますか?
退職金で損をしないためには事前に確認しておく
退職金に関する規定は、会社ごとで違います。退職金についての正しい情報は、就業規則で確認しておくと安心できます。就業規則は、常時雇用が10人以上の職場なら必ず作成しなければなりません。 その際、退職金に関する項目も盛り込むことが義務付けられています(労働基準法第89条)。退職金を受け取れる条件や対象の範囲、計算および支払い方法と支払い時期なども明記することが決められています。 そのため、常時雇用が10人以上で退職金が支給される会社であれば、就業規則で定年時の退職金額を把握することはできるはずです。就業規則を確認して、定年が何歳であるか、定年まで続けた場合はいくら退職金が出るのか計算しておくと、辞めるタイミングを決めやすくなるでしょう。
退職金は自己都合による退職より定年のほうが高くなる
退職金は、通常は定年まで続けたほうが受け取れる金額は高くなります。そのため、現在の職場で特に困った問題がないなら、そのまま勤務を続けたほうがいいでしょう。45歳という年齢になると、転職の条件も厳しくなってきます。 実際には、細かい条件や会社により退職金は異なりますが、月々の給与やボーナスが業務に見合っているかどうかを考えることも大切です。 出典 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 退職給付(一時金・年金)の支給実態 e-GOV 労働基準法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部