53歳の誕生日をむかえた小久保監督（撮影・鬼束羽瑠菜）

　4年ぶりにパ・リーグ優勝を果たしたソフトバンク小久保裕紀監督が8日、53歳の誕生日を迎えた。本拠地みずほペイペイドームで行われたチーム全体練習を終えると、報道陣から似顔絵入りのバースデーケーキを贈られ、V記念とともに笑顔で誕生日を祝った。 【写真】誕生日の「ネタ」はコレだった 　「誕生日と言えば、僕の場合はノーヒットノーランの引退試合。誕生日のたびにあの日を思い出し、観衆4万人からのハッピーバースデーを歌ってもらって。本当にあの時はノーヒットノーランでよかったなとつくづく思う。1安打完封ではネタにならない。（チームのみんなにも）話しましたけど、いっぱいいろんなネタを作りましょうね、と。いいことも悪いことも振り返ればネタです。それが誕生日です」 　引退試合と41歳の誕生日が重なった12年10月8日のオリックス戦は西勇輝投手（現阪神）の前に屈辱のノーヒットノーランを喫した。野球人生で初めての経験に、当時は悔しさもにじませた小久保監督だったが、今となっては最高の「ネタ」にもなった。 　16日からはCSファイナルステージがスタート。短期決戦を勝ち抜いて、4年ぶりの日本一へ戦いは続く。「CSファイナルはどこのチームが来るか分からないですが、最高の準備をして、日本一になるための通過点と考えながらやっていきます」と気持ちを引き締めていた。