献金より出どころが見えにくいパーティー 券購入者の匿名率は95%
裏金事件で注目された政治資金パーティーによる集金の実態を、石破内閣の現職閣僚を対象に2023年分の政治資金収支報告書で確認したところ、収入は計4億8676万円で、利益率は75%と高い水準だったことがわかった。パーティー券の購入者の「匿名率」は95%で、カネの出どころはほぼ見えなくなっている。 【図解】なぜ政治資金パーティーのカネの出どころは、献金より見えにくいのか 朝日新聞は全20閣僚のうち、総務省と都道府県の選挙管理委員会が29日までに関連収支報告書を公表した19閣僚について、資金管理団体と代表を務める政党支部の収支を調べた。中野洋昌国土交通相については関係の収支報告書が兵庫県選管から30日に公表されるため対象外とした。開催費用の記載がない一部のパーティーは利益率が算出できないため集計から除き、額は1万円未満を切り捨てた。 23年のパーティー収入は、閣僚1人当たり平均2561万円で、加藤勝信財務相(1億1476万円)が最も多額を集めた。林芳正官房長官(9785万円)▽城内実経済安全保障相(5546万円)▽鈴木馨祐法相(4171万円)▽石破茂首相(2991万円)と続いた。
朝日新聞社