「選挙やる前に決まってる」兵庫県知事選の裏で「24年継続」栃木県知事&宇都宮市長「6期連続」当選に呆れ声
11月17日投開票の栃木県知事選と宇都宮市長選は、6回連続のダブル選挙となり、いずれも6期めを狙う現職知事と現職市長が当選した。 【写真多数】なぜか立花孝志氏も登場…「兵庫県知事選」の異様な熱狂 まず、6期めの県政を担うことになった71歳の福田富一県知事は、自民党県連と公明党県本部が推薦。共産党推薦で社民県連合が支持した元「とちぎコープ生協」専務理事で、74歳の針川佐久真氏に対して、得票率83.7%の大差で当選した。 福田知事は、宇都宮市議、栃木県議の後、1999年に宇都宮市長選に当選し、2004年に栃木県知事選で現職知事を破り、1期めの当選を果たした。知事の6選は栃木県政史上初めてだ。 一方、6期めの宇都宮市政を担うことになった佐藤栄一市長は、自民党県連と公明党県本部が推薦。有力候補の元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人氏らを破った。元ゴルフ場経営会社の社長で、青年会議所幹部を務めた。 佐藤市長は、2004年、当時宇都宮市長だった福田知事が栃木県知事選へ鞍替え出馬を決めた際に、その後継として市長選に出馬し、初当選した。市長の6選は宇都宮市政史上最多の当選回数だ。 任期まで務めれば、それぞれ24年連続で県政、市政を引っ張る形になる。政治担当記者が言う。 「福田知事に対しては多選の批判が出たものの、自民党が後継候補を立てられず、立憲民主党も対立候補を立てられず、福田氏の圧勝となりました。 市長選でも、毛塚氏は20年ぶりの市政刷新や世代交代を訴えましたが、届きませんでした。 争点のひとつだった次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側への延伸と宇都宮駅西側の再開発が知事と市長のタッグで進むことになるでしょう。ただし、投票率の低さが目立ちました。知事選、市長選のいずれも過去2番めに低い結果でした。 知事選の投票率は32.05%で、前回よりも6.68ポイント下回り、福田氏が立候補した過去5回のなかで最低の数字。市長選は38.31%で、前回よりも2.76ポイント下回りました。県知事選よりも高かったのは、有力な対抗馬含め4人が立候補したことも影響したと思います。県知事選は、やる前にもう決まっている感じでしたから」 同日実施された兵庫県知事選では、前職・斎藤元彦氏を含む7人が立候補した。出直し選挙で斎藤氏が当選したが、投票率は3年前の前回よりも14.55ポイント上回り、55.65%と大いに盛り上がった。 Xでは、盛り上がりに欠ける栃木県知事選と宇都宮市長選について、否定的な投稿が寄せられている。 《栃木の県知事6選とはすげーな》 《栃木県知事6回目の当選って… 今71歳から4年間、計24年同じ人… まぁ、対抗候補も今74歳… 終わっとる》 《6選をダメと思わない県民性。そういうところだぞ。本当にセンスのかけらもない。けづかさんクラスが出ても当選させられない。もう誰も挑戦しないよ。 イケてる若者は県外に出る。みんな見捨てていくよ》 《予想通りといえば予想通り。強すぎるんだよね。あのお二人は。引退するまでおそらく当選し続ける。》 いずれも県民、市民が選んだ首長とはいえ、3人に1人しか投票していない現実には残念感が漂ってしまう。